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13年ぶり「金」の輝きは「全く別物」…パラ競泳・鈴木孝幸、諦めずに3大会ぶりの頂点

 
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金メダルを掲げる鈴木孝幸(26日、東京アクアティクスセンターで)
金メダルを掲げる鈴木孝幸(26日、東京アクアティクスセンターで)
競泳男子100メートル自由形で金メダルを獲得した鈴木孝幸(26日、東京アクアティクスセンターで)=泉祥平撮影
競泳男子100メートル自由形で金メダルを獲得した鈴木孝幸(26日、東京アクアティクスセンターで)=泉祥平撮影

 東京パラリンピックは第3日の26日、競泳男子100メートル自由形(運動機能障害)で鈴木孝幸(34)(ゴールドウイン)が1分21秒58のパラ新記録をマークし、今大会の日本勢第1号となる金メダルを獲得した。日本勢の金は全競技を通じて2012年ロンドン大会以来2大会ぶり。

 5大会連続出場の鈴木は、前日の50メートル平泳ぎの銅に続き今大会2度目の表彰台で、自身通算7個目のメダル。金は08年北京大会以来の2個目となった。

 「よーしっ!」。ゴール直後、順位を電光掲示板で確認し、雄たけびを上げた。どんな時も諦めず、自分と向き合うパラスイマーが、3大会ぶりに頂点に立った。

 浜松市生まれ。両脚は太ももから先がなく、右腕は肘までしかないが、幼い頃から特別視されるのを嫌った。小学校の階段をはって上り、他の子供と一緒に逆立ちや縄跳び、サッカーにも挑戦した。

 左手の3本の指で器用に筆を握り、習字の全国コンクールで賞を取ったことも。障害を言い訳にせず、一つずつ、できることを増やし、磨いた。

 小学1年で始めた水泳でも工夫をこらした。推進力を生む腕で水をかく回数を増やし、浮力を得るため、顔を水につけている間、空気を吐かずに肺にためた。

 小学、高校時代にスイミングスクールで指導した伊藤裕子さん(59)は「考え抜いて自分の泳ぎ方を編み出していった」と振り返る。

 2008年北京大会に続いて金メダルを狙ったロンドン大会は銅メダル2個。満足せず、新たな環境を求めて13年、英国に拠点を移した。リオデジャネイロ大会はメダルを逃したが、諦めなかった。体づくりをやり直し、後半にばてないため、スタート直後に力まないよう練習を積んだ。

 決勝は2番手で50メートルを折り返すと、跳びはねるように水をかき分け、ゴール直前で先頭をとらえた。前日の銅メダルに続き、13年ぶりに手にした金メダル。北京との違いを問われ、「もう、全く別物のような感じです」と喜びをかみしめた。

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2317700 0 東京パラリンピック2020速報 2021/08/26 23:54:00 2021/08/27 06:20:47 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/t-suzukiw.jpg?type=thumbnail
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