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逆転の鈴木 終盤一気 100自「金」…競泳

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東京パラリンピックは26日、今大会の日本勢で初の金メダリストが誕生した。競泳男子100メートル自由形(運動機能障害S4)で、鈴木孝幸(ゴールドウイン)が優勝した。男子400メートル自由形(視覚障害S11)では、富田宇宙(日体大院)が銀メダルを獲得した。自転車・トラック男子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C2)の川本翔大(大和産業)が4位、馬術個人規定(障害2)の宮路満英(リファイン・エクインアカデミー)は7位。卓球の男子シングルス(立位9)では、開会式で日本選手団の旗手を務めた岩渕幸洋(協和キリン)が1次リーグで敗退した。車いすラグビー1次リーグA組の日本はデンマークを下して2連勝。車いすバスケットボール女子1次リーグでも、A組の日本が英国を破って2連勝とした。

◆競泳

 日本勢は連日のメダル獲得となり、鈴木が金、富田が銀で、今大会のメダル数は計4個となった。女子100メートル平泳ぎ(運動機能障害SB8)の宇津木 美都みくに (大体大)が6位、男子100メートル背泳ぎ(視覚障害S13)の斎藤元希(国士舘大院)が8位に入った。

パラ新 スタミナ強化実る

競泳男子100メートル自由形決勝で、力強い泳ぎを見せる鈴木孝幸=原田拓未撮影
競泳男子100メートル自由形決勝で、力強い泳ぎを見せる鈴木孝幸=原田拓未撮影

 

 鈴木は表彰台の真ん中で、掲揚される日の丸をじっと見つめていた。首には13年ぶりの金メダル。「この雰囲気をしっかり味わおうと思った」。会心の泳ぎをした達成感がこみ上げていた。

勢いよくスタートを切った
勢いよくスタートを切った

 決勝は予選1位のベジャト(イタリア)との一騎打ち。スタートは互角で、50メートルのターンで0秒59の先行を許し、さらにリードを広げられた。それでも焦らない。「自分の中では粘るという感じだった」。残り20メートルを過ぎて失速する相手を残り10メートル付近でとらえて追い抜くと、逆に1秒63差をつけてゴール。1分21秒58はパラ新記録だった。

 終盤の逆転劇に、決勝を見据えた判断と長期の努力が凝縮されたと言える。

 疲労残りという不安要素があった。前日、50メートル平泳ぎの予選、決勝の計2レースをこなし、激戦の末に銅メダルを獲得していたからだ。この日、午前の予選は2組目だった。1組目のタイムが遅かったことを確認すると、決勝進出にはそれほど速いタイムは必要ないと考え、後半は流して体力温存に努めた。予選は2位ながら、結果よりも内容に意味があった。

 2018年、障害の種類や程度を審査する「クラス分け」の結果、自由形はそれまでより重い障害の選手が競う「S4クラス」に変更になった。「自由形でもメダルが狙えるようになった。チャンスを生かしたい」。得意とする平泳ぎと個人メドレーに加え、持久力を鍛えるなど自由形の強化に本腰を入れてきた。

 予選で金メダル候補のイスラエル選手が失格となるハプニングはあったものの、冷静に積み重ねた準備がなければ、08年以来の金はつかめなかった。「しっかりと決勝の舞台で一番速く泳げた。非常にうれしい」との言葉通り、ベストを尽くしてきた自負がある。

 今大会、あと3種目に出る予定。「個人メドレーはまた表彰台に戻れるようにしたい」。まだまだ貪欲にメダルを狙う。

(帯津智昭)

成田、初日は予選敗退

競泳混合200メートルリレー予選に出場した成田真由美(26日、東京アクアティクスセンターで)=泉祥平撮影
競泳混合200メートルリレー予選に出場した成田真由美(26日、東京アクアティクスセンターで)=泉祥平撮影

 金メダル通算15個を獲得し、27日が51歳の誕生日の成田真由美(横浜サクラ)が、自身6度目のパラでの戦いをスタートさせた。女子100メートル自由形では予選9位で敗退。東京大会の新種目で、異なる障害の男女2人ずつで泳ぐ混合200メートルリレーには、アンカーとして出場したが、決勝進出はならなかった=写真=。それでも、「この悔しい思いを個人種目にぶつけたい」と前向きだった。

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2317944 0 東京パラリンピック2020速報 2021/08/27 05:00:00 2021/08/27 05:00:00 競泳男子100メートル自由形で金メダルを獲得した鈴木孝幸(26日、東京アクアティクスセンターで)=原田拓未撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210827-OYT1I50031-T.jpg?type=thumbnail
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