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[一瞬]限界 持ち上げる…パワーリフティング

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伊藤紘二撮影
伊藤紘二撮影

 祈るように天を仰ぎ、静かに身を横たえた。頭をベンチにつけ、両手を伸ばし、中空のバーをじわりと握りしめる。その両脇には、見るからにズシリと感じる、赤と黄の円盤。さあ、上がるか、上がらないか――。

 パラリンピックではベンチプレスのみで競うパワーリフティング。下肢に障害がある選手や低身長の選手が出場し、体重別に男女各10階級に分かれる。一般と違うのは、足で踏ん張れないため、下半身をベルトで固定する点だ。

 人気を集める理由は、そのシンプルさ。重いバーベルを、胸まで下げて止め、押し上げる。その間、わずか3秒。限界の重さに耐え、バーを傾けず、一連の動作を正確に行うためには、極限の集中力が求められる。

 女子45キロ級で金メダルに輝いたナイジェリアのラティファト・ティジャニ(39)は美容師。ほおをふくらませて息を止め、普段はハサミとくしを持つ手で、体重の約2・4倍のバーベルを持ち上げた時、丸く見開かれた視線は、天井カメラのはるかかなたの世界で、何かを見つけたようだった。

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2319138 0 東京パラリンピック2020速報 2021/08/27 15:00:00 2021/08/27 15:00:00 キャプション別送り=伊藤紘二撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210827-OYT1I50106-T.jpg?type=thumbnail
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