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35メートル離れるよりもテレビ観戦が特等席? スピード感あふれるシッティングバレー

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 ネットを挟んで縦10メートル、横6メートルと、一般のバレーボールよりかなり狭いコートで目まぐるしい攻防が続くシッティングバレーボール。パラリンピックが無観客開催となったことで、皮肉なことに競技の魅力が伝わりやすくなるのではないかと考える関係者もいる。

 選手はお尻を床につけてプレーする。最初のレシーブ時以外は床から離れると反則となるが、腕の力だけでお尻を素早く滑らせてスピード感あふれるラリーが続くのが競技の魅力だ。もし観客を入れていれば、そのスリリングな展開を間近で楽しめたはず――。だが、実情は違った。

 27日から競技が始まった会場の幕張メッセ(千葉市)ホールは、スタンドの一番近い席でもコートからは約35メートル離れている。日本のプロ野球の球場では、本塁からバックネットまでの距離の平均が20メートルほどと言われているから、35メートルはいかにも長い。

目まぐるしい攻防が魅力のシッティングバレー。客席は……ずいぶん遠く感じる
目まぐるしい攻防が魅力のシッティングバレー。客席は……ずいぶん遠く感じる

 「そんな遠いところから見て、競技の面白さが伝わるだろうか。せめてボールが客席に飛び込むぐらいの(コートから客席まで)10~15メートルの会場にできないか」

 日本パラバレーボール協会は、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会に何度も要望したが、レイアウト変更は実現しなかった。

 同協会の真野嘉久会長は「試合を見に来ていた子供たちが、ボールが(客席に)飛んでくるのを喜んでくれたことがあった。野球場でファウルボールやホームランボールがもらえるとうれしいでしょう。あの感覚です」と話す。

 コロナ禍で、パラリンピックは原則無観客での開催となった。会場には「学校連携観戦」の子供たちの姿も見られたが、その席はサッカーでいえばゴール裏のはるか後方だった。

 真野会長は続ける。「(スタンドの)歓声が聞こえないのは悲しいことです。ただ、テレビなら(あの会場で見るよりも)かえって臨場感を持って競技を見てもらえるでしょう。海外の大きな選手に対して日本選手があきらめずに戦う姿を見てもらいたい」

 大会には男女8チームが出場している。日本の目標は女子がベスト4、男子は「1勝を挙げて7位入賞」だという。(読売新聞オンライン)

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2320041 0 東京パラリンピック2020速報 2021/08/28 06:00:00 2021/08/27 20:11:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210827-OYT1I50161-T.jpg?type=thumbnail
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