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レジェンド成田「この5年間が走馬灯のように」…金15個の「水の女王」が有終の6位

 
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 東京パラリンピックの競泳は30日、女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S5)の決勝が行われ、通算6回目のパラ大会出場で金15個を含む計20個のメダルを誇る成田真由美(51)(横浜サクラ)が47秒86で6位に入った。今大会で引退を決めている「水の女王」が見せた最後のレース。「泳ぐ瞬間もこの5年間のことを走馬灯のように思い出した」と語った。

競泳女子50メートル背泳ぎ決勝で、競技を終え電光掲示板を確認する成田真由美(30日、東京アクアティクスセンターで)
競泳女子50メートル背泳ぎ決勝で、競技を終え電光掲示板を確認する成田真由美(30日、東京アクアティクスセンターで)

 今大会はここまでの3種目で決勝進出はかなわなかった。午前に行われた予選は49秒72で、イタリア選手と同タイムの全体8位。本来ならどちらが決勝に進むかを決める「スイムオフ」が行われるはずだったが、イタリア選手が出場の意思を示さなかったために今大会初めての決勝進出が決まった。

 順調なスタートを切ったが、徐々にトップ選手らに離されていく。だが、大きなストロークで最後までリズムを崩さずに泳ぎ切り、予選よりも順位を上げて6位に入った。プールを上がると、会場からは拍手がわき起こった。

 1996年アトランタ大会からパラ4大会に連続出場。2008年北京大会終了後にいったんは引退し、東京大会の招致活動にも携わった。その中で「五輪は何もしなくても盛り上がる。パラを盛り上げるには、自分が動かなくてはいけない」と現役復帰を決断、リオデジャネイロ大会にも出場した。

 この1年は新型コロナウイルスの影響でプールが使えない期間もあり、焦りが募ったが、大会組織委員会の理事も務めるベテランは、待ち望んだ舞台を諦めることはなかった。外出自粛期間中の筋力トレーニングや1日3000メートル以上の泳ぎ込みで、6度目の代表の座をつかみ取った。

 レース後の成田は結果について「(予選の)8位よりタイムも順位も上げたいなと思っていた。『おっ、6位だ』と思って、すごく良かった。今は泳ぎ切って幸せな気持ち」とほほえんだ。

 長く競泳を続けられたことについては「私を受け入れてくれた横浜サクラがあって、みんながすごく応援してくれて、支えてくれて。本当に環境がよかったと思います」と話し、涙をぬぐった。今後のパラ競泳界に向けて「若い選手たちには、私の持っている何かをあげられるのであれば全て伝えたい」と後進の育成にも意欲的だ。

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2327365 0 東京パラリンピック 2021/08/30 21:46:00 2021/08/30 21:46:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210830-OYT1I50152-T.jpg?type=thumbnail
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