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アフガン女子選手が困難を乗り越えてたどり着いた夢舞台…「素晴らしいファイター」と対戦相手も敬意

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 東京パラリンピックは2日、今大会で正式競技となったテコンドーが始まった。女子49キロ級(上肢障害)の1回戦に、国内情勢が緊迫しているアフガニスタンから参加を果たしたザキア・クダダディが登場。困難を乗り越えて夢舞台を戦った姿に、対戦相手も真っ向からの勝負と最大の敬意でこたえた。(読売新聞オンライン・古和康行)

テコンドー女子49キロ級1回戦に臨むアフガニスタンのザキア・クダダティ(2日、幕張メッセで)
テコンドー女子49キロ級1回戦に臨むアフガニスタンのザキア・クダダティ(2日、幕張メッセで)

 クダダディはジョダホン・イサコワ(ウズベキスタン)と対戦。サウスポースタイルで構え、長い脚を生かした右脚の蹴りで相手をけん制しながら自分の間合いを作って戦った。先制点を奪い、1ラウンドはリードを奪うなど健闘したが、イサコワは2016年のヨーロッパ選手権で3位の実力者。2ラウンド以降は後手に回ったクダダディは、鋭い蹴りを見舞われるなどして12-17で敗れた。夕方の敗者復活戦は、7点をリードして迎えた最終3ラウンドに逆転され、34-48で敗退した。

 08年北京オリンピックで母国史上初のメダリストとなったロフラ・ニクパイの活躍を見て競技を始めた。東京大会への出場を目指して練習に励んできたが、イスラム主義組織タリバンが権力を掌握したことによって、一時は出場も危ぶまれた。クダダディはビデオメッセージを通じて世界に「私の手を取って助けてください」と発信し、アフガニスタンを脱出。避難先のパリを経由して8月28日に日本に到着し、大会出場にこぎつけた。

 困難に 翻弄(ほんろう) されながらもたどり着いた夢舞台で、堂々たる戦いを見せたクダダディ。試合後には、八角形のコートの中央でイサコワと抱き合い、健闘をたたえ合った。

 今大会、クダダディらアフガニスタンの2選手は特例で取材対応が免除されている。クダダディが今、何を感じ、何を思うのかは聞くことはできなかった。ただ、対戦相手のイサコワは彼女との真剣勝負をこう語った。「彼女は素晴らしいファイターで、素敵な女性。彼女と初戦を戦えたことが幸せだ」

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2334350 0 東京パラリンピック2020速報 2021/09/02 12:21:00 2021/09/02 17:43:01 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210902-OYT1I50079-T.jpg?type=thumbnail
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