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「魔球」不発で金メダルの夢消える…ゴールボール・欠端「守り崩された」と悔し涙

 
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 東京パラリンピックは2日、ゴールボール女子の準決勝が行われ、日本はトルコに5―8で敗れて3位決定戦に回り、2012年ロンドン大会以来2大会ぶりの金メダル獲得はならなかった。ロンドンも経験した欠端瑛子(28)(セガサミーホールディングス)は「自分のディフェンスが崩れてしまった」と悔し涙を流した。(読売新聞オンライン・谷口愛佳)

ゴールボール女子準決勝のトルコ戦で、懸命に相手の投球をセーブする欠端瑛子(右)(2日、幕張メッセで)
ゴールボール女子準決勝のトルコ戦で、懸命に相手の投球をセーブする欠端瑛子(右)(2日、幕張メッセで)

 ゴールボールは前後半の各12分間で試合が行われる。1次リーグは1―7で敗れたトルコへの雪辱戦。日本は前半、開始早々にチーム得点トップの萩原紀佳(国立障害者リハビリテーションセンター)のペナルティスローで先制。直後にも萩原が決めて、2-0と絶好のスタートを切った。しかし、トルコの主力、セフタプ・アルトゥノルクの力強いシュートですぐに同点とされる。両チームのポイントゲッターが点を取り合い、3-4で前半を終えた。

 後半の勝負どころは日本が1点を追う6分。アルトゥノルクのシュートを欠端が体に当てたが、止めきれずにボールがゴールに転がり込む。これで2点差の劣勢に。挽回したい欠端は、得意の「回転投げ」でゴールを狙ったが、トルコの選手がそらしてボールはゴール脇に外れる。トルコは残り2分にも欠端が守る日本の左サイドを狙って力強いボールを流し込むなど点を積み重ねた。終盤の連続失点で日本は力尽きた。

 欠端は視覚障害を伴う「先天性白皮症」で、幼い頃は家で絵を描いて過ごした。盲特別支援学校高等部でゴールボールに出会った。日本代表になると、プロ野球・横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の投手だった光則さん(58)に公園に連れ出され、投球法や体の使い方などを教えられた。東京大会に向けて取り組んだのは、それまでの代表でできる選手がいなかった回転投げだ。体をぐるりと一回転させてボールを投げ、中の鈴の音を遠心力で聞こえにくくするこの「魔球」を磨いた。

 大一番の試合で得点を挙げられなかった欠端は「日本は得点をバンバン取るチームではない。私自身は取れなくても、チームで得点を取れた」と意に介さなかった。しかし、ディフェンス面では「緩いバウンドに合わせきれなかった。そこを我慢すれば勝てた」と、失点を悔やんだ。

 3日に3位決定戦が行われる。欠端は「今日は負けてしまったが、明日はしっかりメダルを持ち帰りたい」と健闘を誓った。

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2335230 0 東京パラリンピック2020速報 2021/09/02 18:26:00 2021/09/02 18:29:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210902-OYT1I50137-T.jpg?type=thumbnail
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