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アフガン代表 難民選手団…母国の苦難 乗り越え熱戦

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母国の政情に 翻弄ほんろう されたアフガニスタンとアフリカ難民の選手が2日、東京パラリンピックのテコンドー(上肢障害)に出場した。いずれも敗れはしたものの、苦難を乗り越えて来日を果たし熱戦を繰り広げる姿に、会場からは惜しみない拍手が送られた。

ザキア・クダダディ選手
ザキア・クダダディ選手

 アフガン代表のザキア・クダダディ選手(22)は、イスラム主義勢力タリバンが8月15日、首都カブールに進攻したことで出国が危ぶまれた。インターネットに投稿した動画で「大会に参加したい。助けてください」と訴えると、フランスなどが支援の手を差しのべてパリへの退避がかない、悲願の来日を実現させた。

 女子49キロ級に出場したこの日は、1回戦敗退後の敗者復活戦で中盤までリードを奪ったが、終盤になって相手の猛攻に逆転を許した。対戦したウクライナの選手は「アフガンの現状を心配している。戦えてよかった」と健闘をたたえた。

パルフェ・ハキジマナ選手
パルフェ・ハキジマナ選手

 東アフリカ・ブルンジ出身で、難民選手団のパルフェ・ハキジマナ選手(33)は、男子61キロ級に臨んだ。ブルンジ内戦で母親を失い、自身は撃たれた左腕の自由がきかなくなった。16歳の頃、リハビリでテコンドーを知った。6年前に母国を逃れ、隣国ルワンダの難民キャンプで暮らす。キャンプ内でテコンドークラブを作り、子どもら約150人に教える指導者の顔も持つ。

 1回戦の激しい蹴りの応酬で負傷し、敗者復活戦は棄権した。それでも試合後、晴れやかな表情で語った。「(ここまで来られたことを)難民キャンプの子ども、世界中の難民に感謝したい」

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2336288 0 東京パラリンピック 2021/09/03 05:00:00 2021/09/03 05:00:00 テコンドー女子49キロ級に出場し、敗者復活戦で敗れたアフガニスタンのザキア・クダダディ(2日、幕張メッセで)=近藤誠撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210903-OYT1I50030-T.jpg?type=thumbnail
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