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最年長記録「また更新しちゃいました」…力の差を見せつけた杉浦佳子、ライバル揺さぶり独走

 
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 東京パラリンピックは第11日の3日、自転車女子ロードレース(運動機能障害)で、杉浦佳子(50)(楽天ソシオビジネス)が1時間12分55秒で優勝し、8月31日のロード女子タイムトライアルに続いて今大会2個目の金メダルを獲得した。

力走する、自転車女子ロードレースで金メダルを獲得した杉浦佳子(手前)(3日、富士スピードウェイで)=菅野靖撮影
力走する、自転車女子ロードレースで金メダルを獲得した杉浦佳子(手前)(3日、富士スピードウェイで)=菅野靖撮影

 トップでゴールを走り抜けた杉浦は、左手を小さく掲げた。タイムトライアルを制し、男女を通じて日本選手史上最年長となる50歳での金メダルを獲得してから3日。二つ目の金を手にし、最年長記録を「また更新しちゃいました」と笑顔を見せた。

 一斉にスタートし、13・2キロを3周するロードレース。最後尾からゆったりとスタートし、周りの様子をうかがった。2周目に自身を含めて数人が抜け出した。ラスト1周。上りでペースを上げてライバルを揺さぶり、追いつかれると、さらに機を見てスパート。力の差を見せつけ、最後は独走の完勝だった。

 昔から、女子マラソンの増田明美さんが好きだ。大きな期待を背負って臨んだロサンゼルス五輪で途中棄権した姿に、涙した記憶がある。帰国後に「非国民」と心ない言葉をかけられたと聞いた。苦しい出来事を乗り越え、今も活躍する姿がまぶしく映る。「もしうまくいかなくても、その自分を受け入れて、何かをクリアする自分ができあがる」。憧れの人から、そう学んだ。

 2016年の自転車レースでの事故直後、「右腕はもう動かないかもしれない」と言われた。それでも、懸命にリハビリに励み、少しずつ動かせる範囲が広がることがうれしかった。一歩ずつ前進し、大好きな自転車の世界に戻って夢舞台を疾走した。

 「落ち込んでいる人に、希望はあるよって思ってもらいたい」。杉浦の活躍を見て、前向きな気持ちになってくれる人も、きっといる。(平沢祐)

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2337129 0 東京パラリンピック 2021/09/03 12:01:00 2021/09/03 13:05:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210903-OYT1I50075-T.jpg?type=thumbnail
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