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東京パラリンピックは3日、自転車の女子ロードレース(運動機能障害C1~3)が行われ、杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)(50)が金メダルを獲得した。杉浦は、8月31日のロード女子タイムトライアルに続いて今大会2個目の金メダルとなった。競技後にインタビューに答えた。(大会公式インフォメーションから)

――今大会で2個目の金メダルだ。
すごいですね。
――勝てると思ったか。
いいえ、考えていませんでした。このコースは、スプリント種目ではフィニッシュに強さを発揮する必要があります。今までもきょう戦ったライバル選手たちとたくさんレースをしましたが、私は上り坂でトップに立っても(その後の)ストレートで抜かれていました。
――きょうは何が違ったのか。
最後の3周目ですべての力を出し切れるよう、レースを通してペースを維持しようとしました。そのおかげで(最後の)ストレートでは、まだ脚に、他の選手に勝てるだけの十分な余力がありました。
――1人でトップを走っていた時はどうだったか。
コーチがゴール近くに立っていました。私を応援してくれて、(1位で)フィニッシュする勢いを与えてくれました。
――故郷の静岡県が競技会場。そこでの優勝について。
私はここで生まれ育ちました。静岡の皆さんに感謝します。
――優勝したことについて改めて感想を。
ちょっと複雑な気持ちでした。最初の金メダルを取った後に、私を応援してくれる人もいましたが、一方では新型コロナウイルス禍で「レースをするべきなのか」と言う人もいました。すべてのことに満足することはできなかったし、他に多くのことを考えなければなりませんでした。
――この大会後に引退すると言っていたが。
まずコーチとビールを飲みます。それから将来のことを考えたい。
――50歳にして、若いライバル選手を打ち負かし続けられる
年齢のことは分かりませんが、心はとても若いつもり。それはとても大事なことです。私の肌は少し年相応になっているかもしれませんが、脚と心はとても若いです。