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開会式舞台 支えた10人…障害持つ出演者支援

  
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 共生社会をテーマに行われた8月24日の東京パラリンピック開会式には、様々な障害がある約160人が出演した。参加者の演技や体調を細かくチェックし、安全に舞台に立てるよう環境を整えたのは、看護師資格を持つ廣岡香織さん(47)ら10人のアクセスコーディネーターだった。

栗栖さんと行っている舞台の活動で、出演者の体調管理を担う廣岡さん(右)(今年4月、東京都江東区で)
栗栖さんと行っている舞台の活動で、出演者の体調管理を担う廣岡さん(右)(今年4月、東京都江東区で)

 開会式には知的や身体など様々な障害のある人が出演した。

 廣岡さんは、オーディションの段階で、たんの吸引といった必要な医療ケアなどを詳しく聞き取り、稽古にも付き添ってきた。演出で求められる動きが身体的な負担になっていないかを観察し、稽古の時間や休憩をとるタイミングなどの調整を続けた。「障害者といっても特徴は一人一人全く違う。不安を取り除くため対話を重視してきた」と話す。

 アクセスコーディネーターの活動を始めたのは2015年。開会式でステージアドバイザーを務めた栗栖良依さん(43)に誘われたのがきっかけだ。

 栗栖さんは、障害者と健常者が一緒に出演する舞台などを手がけて来たが、障害者が安心して参加するには、排せつのケアなどができる専門家が必要と考えた。白羽の矢を立てたのが看護師資格を持ち、俳優の経験もある廣岡さんだった。

 開会式で廣岡さんは、主役の「片翼の小さな飛行機」を演じた中学2年の 和合わごう 由依さん(13)らのそばで付き添い、体調の変化がないかをチェックした。

 「出演者自身が無理だと思っていたことに挑戦し、達成した時の笑顔を見るとやりがいを感じる。開会式を見て一歩踏み出す人がいたらうれしい」と話した。

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2337561 0 東京パラリンピック2020速報 2021/09/03 15:00:00 2021/09/03 16:21:21 「スローサーカス」の出演者の体調管理を担う看護師のスタッフ(右)(17日、東京都江東区で)=富永健太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210903-OYT1I50118-T.jpg?type=thumbnail
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