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共に戦った恩師に感謝、バド初代女王・里見「一緒にパラ」の夢かなう

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 新競技のバドミントン女子シングルス(車いす)で頂点に立った里見紗李奈選手(23)(NTT都市開発)は今大会、競技の手ほどきを受けた恩人とともに戦った。3位決定戦で敗れた男子シングルス(車いす)の村山浩選手(47)(SMBCグリーンサービス)。師弟そろってのメダルはかなわなかったが、初代女王は「ここにいられるのは村山さんのおかげ」と感謝した。(石原宗明)

バドミントン女子シングルスの表彰式で、金メダルを手に笑顔を見せる里見紗李奈(4日、国立代々木競技場で)=伊藤紘二撮影
バドミントン女子シングルスの表彰式で、金メダルを手に笑顔を見せる里見紗李奈(4日、国立代々木競技場で)=伊藤紘二撮影

 長いラリーとなったマッチポイント。相手選手のシャトルがネットにかかると、左拳を握りしめて「ヤーッ」と喜びを爆発させた。

 高3の時に交通事故で車いす生活になった。翌年の2017年春、父親に連れられ、村山選手が主宰する千葉市の車いすバドミントンクラブを訪ねた。中学時代はバドミントン部だったが、動ける範囲が限られる車いすバドは勝手が違った。

 村山選手がわざと遠くに打ったシャトルを拾えないと、悔しさのあまり体育館を飛び出した。数分後、真っ赤な目で戻ってきて「また、お願いします」と頭を下げた。村山選手は「この子は強くなる」と確信し、「一緒にパラリンピックに行こう」と誘った。

 クラブでは車いす操作を徹底的に学んだ。両親には「腕がごつくなってかわいい服を着られなくなる」とこぼしながらも、明るい表情で体育館へ通った。

 コロナ禍で体育館が次々と休業した昨春は、利用できる施設を2人で探し回り、シャトルを打ち合った。

 今月1日の予選前、師匠から金メダルの絵文字付きで「頑張ろう」とメッセージを受け取り、「よし」と気合を入れた。

 メダルを決めると、涙がこぼれた。「支えてくれた人たちに『勝ったよ』と報告できると思ったら、うれしくて泣いてしまった」

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2341499 0 東京パラリンピック2020速報 2021/09/05 05:00:00 2021/09/05 09:34:53 表彰式で金メダルを手に笑顔を見せる里見紗李奈(4日午後6時35分、国立代々木競技場で)=伊藤紘二撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210905-OYT1I50012-T.jpg?type=thumbnail
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