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日本ペア 躍進「銀」…ボッチャ

  
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 今大会の日本勢のメダルは計3個となった。ペア(脳性まひ・運動機能障害BC3)では、河本圭亮(東郷町施設サービス)、高橋和樹(フォーバル)、田中恵子(ゴーゴーカレーグループ)による日本は銀メダル。チーム(脳性まひ)では、藤井友里子(アイザック)、広瀬隆喜(西尾レントオール)、中村拓海(大阪発達総合療育センター)、杉村英孝(伊豆介護センター)による日本は3位に入り、前回大会の銀に続くメダルを獲得した。

延長 韓国に惜敗

ボッチャのペアで銀メダルを獲得し、喜ぶ(前列左から)高橋和樹、河本圭亮、田中恵子
ボッチャのペアで銀メダルを獲得し、喜ぶ(前列左から)高橋和樹、河本圭亮、田中恵子

 土壇場の第4エンドで3点差を追いつき、延長に持ち込んだ。最後はチーム最年少の22歳、河本が投じた球がわずかに狙いをそれた。チームリーダーの高橋は「メダルを取れたうれしさや安心もあるが、悔しさが強い」と唇をかんだ。だが、注目度が高い自国開催のパラリンピックで、障害が最も重いクラスで躍進を果たした意義は大きい。

 日本は準決勝で世界ランキング1位のギリシャに快勝した。4エンドのうち、自分たちが最初に投球する二つのエンドはいずれも目標球(ジャックボール)をコート奥に置く得意の「ロング」を選択し試合を優位に進めた。決勝でも、追い込まれた第4エンドで右奥のコート最深部に目標球を投じ、高橋の好ショットで3点を奪ってみせた。

 高橋、田中、河本はいずれもボールに長い距離を走らせ、目標に近づける技術を持っている。才能と努力に加え、クラスごとに集中的に鍛えた近年の代表強化策のたまものでもあった。

 BC3では選手は自分で投球できず競技アシスタントがそばにつき、補助具を駆使して戦う。長い時間を選手とともに過ごす必要があることから、アシスタントは家族が務めることが多く、苦労も多い。河本、田中は母親がアシスタントとして戦った。表彰台では娘や息子と同じメダルをかけられた。田中の母、孝子さん(65)は「すごく重い。私がまさかここに立てるなんて」と言葉を詰まらせた。日本代表ペアの活躍は、多くの障害者や支える家族に勇気や元気を与えたはずだ。(畔川吉永)

火ノ玉一丸 チーム「銅」

ボッチャのチーム3位決定戦でポルトガルに競り勝ち、銅メダルを獲得した日本の(右から)杉村英孝、広瀬隆喜、藤井友里子
ボッチャのチーム3位決定戦でポルトガルに競り勝ち、銅メダルを獲得した日本の(右から)杉村英孝、広瀬隆喜、藤井友里子

 準決勝で世界ランク1位のタイに敗れたが、悔しさを引きずる時間はなかった。3位決定戦までごくわずか。「休憩もほぼなくて、補食とトイレ(に行く)ぐらい」(広瀬)。慌ただしい状況で始まったが、4人は冷静だった。失点を最小限に抑えつつ、最終第6エンドに余裕を持って勝ち越した。

 分析スタッフなど支援体制を飛躍的に充実させた日本代表は、本番のあらゆる場面を想定していた。短いインターバルで試合が続くことも織り込み済み。「5年間のすべてを出した。(選手・スタッフを含めて)『火ノ玉ジャパン』全体で取ったメダル」と広瀬は言った。

 1点差で勝利を確実にすると、主将の杉村は最後の1球をコート中央にそっと投じた。「ボッチャは面白い。この競技に出会えたことに感謝したい」(畔川吉永)

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2341486 0 東京パラリンピック2020速報 2021/09/05 05:00:00 2021/09/05 05:00:00 ボッチャペアで銀メダルを獲得し、喜ぶ(前列左から)高橋和樹、河本圭亮、田中恵子(4日、有明体操競技場で)=泉祥平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210905-OYT1I50023-T.jpg?type=thumbnail
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