大海原目指すシロザケの稚魚…北海道標茶町 西別川

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バイカモの緑が映える西別川に放流され海を目指すシロザケの稚魚(レンズは10.5ミリ対角魚眼 シャッタースピード500分の1秒 絞りF11 ISO感度800 水面付近)
バイカモの緑が映える西別川に放流され海を目指すシロザケの稚魚(レンズは10.5ミリ対角魚眼 シャッタースピード500分の1秒 絞りF11 ISO感度800 水面付近)

 北海道東部を流れる西別川の清流で、緑輝くバイカモ(梅花藻)が揺らめく中、シロザケの稚魚が小さな体で力強く泳いでいた。

 摩周湖の伏流水から発する同川。その源流近くにある国立研究開発法人「水産研究・教育機構」虹別さけます事業所( 標茶(しべちゃ) 町)では、昨年秋に採取した卵を 孵化(ふか) させ、体長約5センチに育った稚魚約2100万匹を春に放流する。

 アイヌ語で「カムイチェプ(神の魚)」と呼ばれるサケ。放流された稚魚は、きらきらと輝きながら群れをなして大海原を目指す。1週間で約80キロ先の根室湾に到達し、産卵のため川に戻ってくるのは3~5年後の秋から冬だ。

 水産庁によると、全国のサケの漁獲量は2020年度は約5.4万トンと、放流数が現行水準となってから最低だった。稚魚の放流数に対する回帰率も、北海道全体で20年度が1.8%と、ピークだった03年度の6%から大幅に落ち込んだ。沿岸の海水温のサイクルが変化したことが、稚魚の生育に悪影響を与えていると言われている。

 同川では例年、3月下旬から5月中、下旬まで稚魚の放流が行われていたが、同事業所は、後半の時期に放流したサケの回帰状況がよくないのを見て、今年から5月初めまでに変更した。

 「古里の川にサケが多く戻り、水産資源の底上げになれば」。放流の責任者は期待を込めて話した。(写真・文 佐々木紀明 大石健登)

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3011932 0 水中点描 2022/05/19 12:00:00 2022/05/19 12:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220514-OYT8I50006-T.jpg?type=thumbnail

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