マイベストフォト部門 第2期 優秀賞
完了しました
「開かれなかった卒業式」(3枚組みの1枚)

「もうすぐ1年生」

「漁港の朝」

「春のエゾモモンガ」(3枚組みの1枚)

「火矢射式」

「君と歩む人生」

「おめかし」

「今年の花見」

【選評】近しい人の笑顔
新型コロナウイルスの感染拡大で生活が一変し、人生の節目となる様々な行事も中止や規模縮小となる春でした。今回はそのような中でも、近しい人の姿や身近な情景をとらえた作品が多く寄せられました。
「開かれなかった卒業式」の1枚は、教室で卒業証書を渡された30分ほどの間で撮影。入学当時の学級便りも配られ、友人たちの表情には3年間の時が凝縮されているかのようです。
「もうすぐ1年生」は、特別支援学校への入学を前にした次男が、兄のランドセルと帽子を借りての記念撮影。陽光の中に輝く笑顔が、見る側の心にも響きます。
「漁港の朝」も春を告げる一コマです。塩蔵ワカメを作る工程は、小学生の子供たちも手伝う大仕事だそうです。ワカメを入れるお湯の湯気に迫力があり、淡々とした作業の中にも漁港の活気が感じられます。
「春のエゾモモンガ」は、カメラのピントをモモンガが飛ぶ高さに固定して待ち続けた作品。軌道をとらえた撮影者の緊張感も伝わります。
高校生が火矢を射る「火矢射式」を合図に芝生を焼く「本州最南端の火祭り」は、鈴木さんの地元和歌山県串本町で毎年行われるもので、青いグラデーションの空に美しい弧が並びました。
手前に階段が大きく配置された「君と歩む人生」からは、父親の、息子と一緒に過ごす日々を楽しみにする気持ちがあふれています。
「おめかし」での表情は真剣そのもの。楽しみにしていた七五三のお祝いだそうです。晴れ姿の笑顔が思い浮かびます。
長女を車で送る途中に撮影したという「今年の花見」は、雪と桜へのまなざしが印象的です。今年は多くの人にとって、いつもより桜が遠くに感じられたかもしれませんね。
第3期の応募は4月16日から7月15日撮影の作品です。ご自身の心にとまった光景をお待ちしています。
(読売写真大賞事務局 吉川綾美)
第3期作品募集中。7月15日締め切り
第41回発表展 8月7日から
新型コロナウイルス感染拡大防止で延期した「第41回よみうり写真大賞入賞作品発表展」を8月7日から13日に開催する予定です。会場は「富士フイルムフォトサロン」(東京都港区赤坂9の7の3)。今後の状況次第で、再度の変更もあり得ることをあらかじめご了承ください。