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 東京の臨海地域を上空から見渡すと、まるで街が天に向かって伸びているかのようだった。

都心の臨海地域にひしめき合うタワーマンションなどの超高層ビル群。後方は東京ゲートブリッジ(読売ヘリから)
都心の臨海地域にひしめき合うタワーマンションなどの超高層ビル群。後方は東京ゲートブリッジ(読売ヘリから)

 首都圏を中心に、タワーマンションなどの超高層マンションが林立し、都市の景観や人々のライフスタイルを変えた。一方で、一定の築年数を経て、大規模修繕工事の時期を迎える超高層マンションも目立ち始めた。建物の安全や価値を維持するためには大切な工事だが、超高層ということもあって一般のマンションより時間も手間もかかることが多い。

 東京都中央区の38階建てタワーマンションでは、2017年9月から大規模修繕工事が実施されてきた。2000年代初頭に完成したこの建物では、壁面の再塗装などの工事を行っている。

 工事を請け負っているシミズ・ビルライフケアの原章博さん(64)は、「通常の足場が組めるのは20階くらいまで」と語る。それ以上の建物の場合は、専用のゴンドラや昇降可能な足場などを使うことが多い。強風時には作業が制限されることもある。「大勢で一度に作業するのが難しいため、中低層マンションに比べ、緻密ちみつな計画が必要です」

 不動産経済研究所によると、超高層物件とは、一般的に20階建て以上のものを指すという。容積率の緩和、超高強度コンクリート技術の開発などで2000年代から急速に増えた。07年には東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で完成した超高層マンションは74棟にのぼり、近年のピークとなったという。

 増え続ける超高層マンション。大規模修繕工事を手がける長谷工リフォームの川口崇政さん(56)は「マンションの耐用年数は50年といわれるが、超高層に使われるコンクリートの寿命は100年。計画的な修繕などのメンテナンスで超高層物件はさらなる長寿命化ができるはず」と話す。(写真と文 菅野靖)

 (昨年9月11日から今年2月1日に撮影)

昇降可能な足場に乗って、38階建てのマンションの壁面を再塗装する作業員たち(東京都中央区で)
昇降可能な足場に乗って、38階建てのマンションの壁面を再塗装する作業員たち(東京都中央区で)

高所での作業は強風の影響を受ける場合もある。風向きなどを事前にコンピューターで分析し、効率的な作業につなげている(東京都多摩市の長谷工技術研究所で)
高所での作業は強風の影響を受ける場合もある。風向きなどを事前にコンピューターで分析し、効率的な作業につなげている(東京都多摩市の長谷工技術研究所で)

工事期間中に毎日更新される「洗濯物情報」。作業によっては洗濯物に影響することもあり、居住者にはきめ細かな気配りが必要(千葉市美浜区で)
工事期間中に毎日更新される「洗濯物情報」。作業によっては洗濯物に影響することもあり、居住者にはきめ細かな気配りが必要(千葉市美浜区で)

「ヨシッ!」の声が響く。作業員たちは朝の工事開始前に高所作業で使う安全帯を腰に巻き、互いに指さし確認をする(千葉市美浜区で)
「ヨシッ!」の声が響く。作業員たちは朝の工事開始前に高所作業で使う安全帯を腰に巻き、互いに指さし確認をする(千葉市美浜区で)
422339 0 ズームアップ 2019/02/04 15:00:00 2019/02/04 18:42:50 2019/02/04 18:42:50 エトキ別送り https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190204-OYT8I50035-T.jpg?type=thumbnail

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