日米首脳会談、トランプ氏「北制裁解除しない」

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 【ワシントン=池田慶太、海谷道隆】安倍首相は7日昼(日本時間8日未明)、トランプ米大統領とホワイトハウスで会談した。

 12日に開かれる米朝首脳会談を前に、北朝鮮の「完全、検証可能、不可逆的」な非核化に向けて緊密に連携していくことを確認する見通しだ。首相は日本人拉致問題の早期解決を実現するため、米朝会談でも提起するよう改めて要請する。

 トランプ氏は会談の冒頭、「米朝首脳会談の準備はすべてできている」と強調。ロイター通信によると、トランプ氏は「(非核化が進展するまで)北朝鮮への制裁を解除することはできない」と述べ、当面は圧力をかけ続けていく方針を表明した。また、「米国は日本から車を買っている。貿易赤字についても首相と話す」として、貿易問題についても議論することに意欲を示した。

 首相は「米朝首脳会談が成功し、核・ミサイル問題、そして拉致問題が前進するよう大統領、米国と緊密に連携していきたい。米朝首脳会談が北東アジアにとって、劇的で画期的な瞬間となることを望む」と語った。

 首相とトランプ氏の会談は7回目で、4月に米フロリダ州にあるトランプ氏の別荘で行って以来となる。会談は約90分間を予定しており、通訳だけが同席する1対1の会談後、河野外相やポンペオ国務長官らを交えて昼食会形式で行う。終了後には両首脳で共同記者会見に臨む。

 対北朝鮮を巡り、トランプ氏は1日に「『最大限の圧力』という言葉はこれ以上使いたくない」と述べ、柔軟な姿勢を見せ始めている。首相は、北朝鮮が非核化の具体的行動を取るまでは経済支援などの「見返り」を与えず、国連安全保障理事会決議に基づく制裁で、圧力を維持する必要性を訴える意向だ。

 首相は、日本からの経済支援について、拉致問題と核・ミサイル問題の包括的な解決が前提との立場を重ねてトランプ氏に伝える考えだ。日本を射程に収める短・中距離弾道ミサイル廃棄の必要性も強調する。トランプ氏は経済支援に関して「韓国がやるだろう。中国、日本も援助すると思う」と発言していた。

 両首脳は、米朝会談後に日米間で速やかに会談結果を共有することも確認する見通しだ。

 トランプ氏は鉄鋼・アルミニウムの輸入制限に加え、自動車や自動車部品に対しても高関税を適用することを検討している。通商問題について、首相は自動車への高関税の適用は容認できないとの考えを伝える方針だ。

 首脳会談に先立ち、河野氏は6日午後(同7日午前)、ポンペオ氏と国務省で約25分間会談した。両氏は、北朝鮮の完全な非核化に向けて国連安保理決議に基づく制裁を継続する方針で一致。米朝会談でトランプ氏が日本人拉致問題を提起することも確認した。

 河野氏はポンペオ氏から米朝会談に向けた調整状況の説明を受け、米朝会談後に再び会談して情報を共有することを申し合わせた。14日にソウルで日米・日米韓外相会談を行う方向で調整している。

 米朝首脳会談は12日の現地時間午前9時(日本時間同10時)から、シンガポール南部のセントーサ島で行われる予定だ。

25123 0 政治 2018/06/08 01:51:00 2019/01/16 11:00:03 2019/01/16 11:00:03

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