「FTAとは異なる」新通商交渉開始で日米合意

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日米会談の冒頭で握手を交わす安倍首相(左)とトランプ米大統領(26日午後1時51分、米ニューヨークで)=米山要撮影
日米会談の冒頭で握手を交わす安倍首相(左)とトランプ米大統領(26日午後1時51分、米ニューヨークで)=米山要撮影

 【ニューヨーク=石田浩之、寺島真弓】安倍首相は26日午後(日本時間27日未明)、ニューヨーク市内のホテルでトランプ米大統領と会談し、農産品など幅広い品目を対象に関税を見直す新たな通商交渉の開始で合意した。日本側が懸念していた米国による自動車への追加関税は、交渉中は発動を回避することでも一致した。

 日米は新たな通商協定「日米物品貿易協定」(TAG)の締結を目指す。米政府は27日に、日本と新たな通商交渉に入ることを米議会に通知する予定だ。

 安倍首相は会談後の記者会見で、TAGについて「これまで日本が結んできた自由貿易協定(FTA)とは全く異なる」と述べた。

 日米両政府が会談後に発表した共同声明には、日本の農業分野の市場開放について、「過去の経済連携協定で約束した」水準にとどめることが明記された。

 農産品について環太平洋経済連携協定(TPP)で合意した以上の譲歩には応じないとの日本政府の立場を踏まえたものだ。政府はTAGとFTAが異なる根拠の一つとして、こうした制限の存在を挙げている。

 交渉結果が「米国の自動車産業の製造、雇用の増加を目指すもの」とも併記され、国内で米国の農産物の輸入増に反発がある首相と米国の製造業復活を目指すトランプ氏が折り合う形となった。

 また、共同声明では「協議が行われている間、共同声明の精神に反する行動を取らない」と記された。首相は記者会見で、「協議が行われている間は日本の自動車に対して追加関税が課されることはないことを確認した」と明言した。

 トランプ氏は26日の記者会見で「これまで何年も消極的だった貿易協議に日本が応じることになった。非常に良い結果を出せると信じている」と述べた。

 北朝鮮情勢について、トランプ氏は首脳会談で「1年前に比べて状況は良くなっている。北朝鮮とは戦争が始まる寸前だったが、今は違う」としたうえで、「日本は経済発展のための貢献を視野に入れている」と述べ、日本の対北朝鮮経済支援に期待を示した。

 トランプ氏が北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長から受け取った書簡のうち1通を見せ、首相が「画期的で、歴史的な書簡だ」などと応じる場面もあった。

 両首脳は、国連安全保障理事会の制裁決議の完全な履行の確保と、日本人拉致問題の解決に向けた協力でも一致した。

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42355 0 政治 2018/09/27 10:52:00 2018/09/27 10:52:00 2018/09/27 10:52:00 会談冒頭、握手を交わす安倍首相(左)とトランプ米大統領(26日午後1時51分、米ニューヨークで)=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180927-OYT1I50021-T.jpg?type=thumbnail

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