電気自動車にも燃費基準設定…環境性能向上促す

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 政府は、自動車の燃費基準を見直し、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を新たに対象とする方針を固めた。EVなどが達成すべき環境性能の基準を示すことで、環境対応車の普及を後押しする。自動車にかかる税金の算出に影響する可能性が高く、新基準の達成に向けて、自動車メーカー各社の開発競争も激しくなりそうだ。

 国土交通省や経済産業省などの有識者会議での議論を経て、今春にも新たな燃費基準が策定される見通し。新基準を達成する目標の時期は2027~30年度となる方向だ。

 EVの場合、1キロ・メートル走るのに必要な電力量を示す「電費(電力消費率)」に一定の係数を掛け合わせてガソリン換算するなどして、達成すべき環境性能の基準値を設定する。ガソリン車などには、これまでより高い燃費性能を求める。

 新基準の対象にEVやPHVを加えるのは、今後の急速な普及が見込まれているためだ。

 国内では現在、EVが約10車種、PHVが約20車種販売されている。EVとPHVを合わせた17年度の新車販売台数は約6万台で、全体に占める割合は約1%にとどまるが、16年度からは倍増した。

 メーカーは、新基準を満たす車を目標年度までに一定程度、販売することが求められる。電費の向上には、車体の軽量化やバッテリーの改良などを進めることが必要となる。環境性能で具体的に高い基準を求めることで、各社の技術開発を加速させたい政府の思惑もある。

 燃費基準は、ユーザーが支払う自動車の税制にも活用されている。自動車重量税を軽減する「エコカー減税」や、10月以降の購入時に課される「環境性能割」などは、燃費性能が良いほど負担額が減る仕組みだ。エコカー減税や環境性能割で、EVやPHVはすべて免税となる。新基準ではさらに、高い環境性能が求められるため、税制に適用されれば、性能の優劣により厳しく線引きされる可能性がある。また、排気量によって税額が変わる自動車税ではこれまで、排ガスが出ないEVを、最も排気量が少ない車種と同じ区分としてきた。将来的に、新しい燃費基準が使われる可能性もある。

 ◆燃費基準=地球温暖化対策のために国が自動車メーカーに対し、将来的な達成を求める燃費性能の基準値を指す。現在の燃費基準は、目標年度から「2020年度基準」と呼ばれ、11年度から施行されている。ガソリン車やハイブリッド車などが対象で、重さ1・5トンのガソリン車の場合、ガソリン1リットルあたり17・6キロ・メートル走る性能が求められる。すでに多くの車が基準を満たしている。

無断転載禁止
303924 0 政治 2019/01/26 09:02:00 2019/01/28 13:43:15 2019/01/28 13:43:15 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190125-OYT1I50024-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ