元号 皇太子さまに事前報告…陛下に合わせ 政府、公表直前に

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 4月1日に決める新たな元号について、政府が公表直前の報告を天皇陛下だけでなく、皇太子さまにも行う方向で調整していることがわかった。新元号を定める政令は陛下の署名を経て公布され、皇太子さまの即位に合わせて元号が改まることから、お二人に事前報告すべきだと判断した。

選定不関与 憲法に触れず

 陛下と皇太子さまに新元号をお知らせしなければならない、という手続き上の規定はない。しかし、元号は「昭和」までは天皇が決めてきた。昭和天皇の崩御による平成改元でも、小渕恵三官房長官(当時)の発表前に宮内庁長官を通じて今の天皇陛下に報告された。

 「平成」を継ぐ新たな元号は「大化」以来、248番目となる。今回は憲政史上初の退位による改元で、5月1日の改元1か月前に新元号が決まる。皇太子さまの即位に合わせて元号が改まるほか、新元号が皇太子さまの崩御後に「おくり名」(追号)となることも考慮し、政府は皇太子さまにも速やかに報告する方が望ましいと考えた。

 元号法では「元号は政令で定める」としており、内閣が新元号を決めることになっている。天皇は憲法上、国政に関する権能を持たない。お二人が新元号選定に関わる形にならないよう、政府の選定作業が進んで別の元号に変更する余地がなくなってから、お伝えする見通しだ。

 新元号の決定は平成改元の手続きを踏襲し、複数の学者から事前に提出された候補を政府が3案に絞り込んだ上で、4月1日に有識者や衆参両院議長の意見を踏まえて臨時閣議で決める。国民向けの発表も4月1日に行う。天皇陛下と皇太子さまへの事前報告は、同日の国民向け発表前に行うが、どのタイミングでお伝えするかは慎重に検討する。

 前回の改元では、有識者懇談会で「平成」が事実上決まり、閣議で正式決定した。陛下には閣議の前後に伝わったとされる。自民党の保守派などからは、今回は皇太子さまにも事前報告するよう求める声が出ていた。

在位30年式典で出席者を顔認証 政府は改元関連の重要行事が続くことから、警備強化にも力を入れる。今月24日に東京都内で開かれる「天皇陛下ご在位三十年記念式典」では、出席者の本人確認に顔認証システムを使うことを決めた。政府主催行事での同システム利用は初めて。

 各国要人が集う今秋の「即位礼正殿そくいれいせいでんの儀」などでも導入する方向だ。

420403 1 政治 2019/02/03 05:00:00 2019/02/03 05:12:35 2019/02/03 05:12:35 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190203-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail

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