自宅から140キロ3500往復、県議生活に幕

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

登庁を示す名前パネルのボタンを押す西岡さん(4月、熊本県議会棟で)
登庁を示す名前パネルのボタンを押す西岡さん(4月、熊本県議会棟で)

 熊本県議を連続10期37年間務めた元自民党県連幹事長の西岡勝成さん(72)(天草市・天草郡選出)が4月に引退した。天草市牛深町の自宅から県議会棟までの距離は全議員で最も遠い約140キロ。任期中に車で片道約3時間の道のりを約3500往復し、水産振興などに尽力した。

 父と兄が元県議の西岡さんは若い頃、政治家になる気はなかった。大学卒業後、父が営む旧牛深市(現天草市)の水産加工・養殖会社で働いた。しかし同社社長だった1982年1月、県議だった兄が病気で急死。兄の支援者に請われ、翌2月の県議補選に立候補し、初当選した。

 牛深は天草市中心部から南に直線で30キロ余り。県議会事務局によると、4月までが任期の県議47人のうち、西岡さんの自宅は県議会棟から最も遠かった。10回の当選回数も、今回引退した自民党県連前会長、山本秀久さんと並んで最多だった。西岡さんは議会中は熊本市内に購入した集合住宅で過ごし、週末に車で牛深に戻る生活を続け、牛深と熊本を年100回近く往復したという。

 県議会では、水産業者を対象に販路拡大に関する研修制度の充実などを提案した。2003年から議長を約1年務めたほか、水俣病対策特別委員会の委員長も07年から約4年務め、09年の水俣病被害者救済法の成立などに関わった。

 しかし、昨年1月、県議会の委員会視察で広島県を訪れた際に脳幹梗塞こうそくを発症。すぐに医療機関を受診したため後遺症はないが、体調を考慮し、4月の県議選に出馬しなかった。

 3月の県議会では、一般質問で国際的に問題となっている海洋でのプラスチックごみ対策の必要性を訴えた。西岡さんは「人口が減るなか、県議は常に地元に足を運んで話を聞き、地域の課題を肌で感じながら、県全体の発展を考える必要がある。地に足をつけた政治活動を続けてほしい」と後輩たちにエールを送る。(本部洋介)

585496 0 政治 2019/05/16 08:53:00 2019/05/16 08:53:00 2019/05/16 08:53:00 登庁していることを示す名前パネルのボタンを押す西岡さん(県議会棟で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/05/20190515-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ