韓国軍、警告射撃360発…露軍機「領空侵犯」

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 防衛省は23日、ロシア軍のA50早期警戒管制機1機が同日朝、島根県・竹島(韓国名・独島トクト)周辺の領空を侵犯したと発表した。一方、竹島の領有権を主張する韓国は同日、緊急発進した韓国空軍の戦闘機が、A50が「領空侵犯」したとして機銃360発余りの警告射撃を行ったと明らかにした。日本政府はロシアと韓国に外交ルートを通じて抗議した。

 竹島は現在、韓国が不法占拠しているが、防衛省は、レーダーなどで周辺空域の動向を把握している。同省によると、韓国以外の国の軍用機が竹島周辺で領空侵犯した例は過去、確認されていないという。

 防衛省によると、この日朝、中国の爆撃機2機が東シナ海から日本海にかけて飛行し、日本の防空識別圏に入ったとして空自戦闘機が緊急発進した。その後、ロシアの爆撃機2機が中国機に合流。近くにいたロシアのA50が、竹島東側を南下して同日午前9時9分から約3分間にわたって領空に入った。A50は旋回して北上し、竹島西側領空を再び約4分間飛行してロシア方面に抜けていったという。

 韓国軍合同参謀本部などによると、緊急発進した韓国空軍の戦闘機による無線の呼びかけに応答しなかったため、A50の機体前方に向けて機銃を360発余り掃射した。中露両軍機の飛行について、韓国の聯合ニュースは、8月に予定されている米韓の合同軍事演習を中露がけん制した可能性があると報じた。

 菅官房長官は23日の記者会見で、ロシアと韓国に対して、それぞれ外交ルートを通じて抗議したことを明らかにした。菅氏によると、ロシアに対しては外務省ロシア課長が在日ロシア大使館に、韓国については外務省北東アジア第1課長が在日韓国大使館に抗議した。河野外相は23日の記者会見で、「竹島は我が国の領土なので、領空侵犯をしたロシアに対しては我が国が対応するものだ。韓国が措置を行うのは、我が国の立場と相いれない」と述べた。

 韓国大統領府によると、鄭義溶チョンウィヨン国家安保室長もロシアのパトルシェフ安全保障会議書記に抗議した。日本政府による抗議について韓国外交省関係者は「主張は受け入れられない。抗議は一蹴いっしゅうした」と語った。

 一方、ロシア国防省は23日、日本海で中露両空軍による初の共同哨戒飛行を実施したと発表した。ロシアのA50のほか、中露の戦略爆撃機が、日本海や東シナ海上空をパトロールしたという。同省は「竹島から25キロ以上離れた空域を飛行した」とし、竹島の領空(約22キロ)の侵犯は否定した。

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705178 0 政治 2019/07/24 05:00:00 2019/07/24 07:16:17 2019/07/24 07:16:17 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190724-OYT1I50012-T.jpg?type=thumbnail

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