桜を見る会、来年度中止…政権内「不透明感否めず」野党「ふたをしたと思ったら大間違い」

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「桜を見る会」で招待客らと記念撮影をする安倍首相(中央)(4月13日、東京都新宿区で)
「桜を見る会」で招待客らと記念撮影をする安倍首相(中央)(4月13日、東京都新宿区で)

野党「会を私物化」追及

 政府が「桜を見る会」の来年度の中止に踏み切ったのは、招待者の選定基準が曖昧なまま継続すれば、政権への打撃が拡大すると判断したためだ。野党は安倍首相が多数の後援会関係者を招き、会を私物化していたとして、引き続き追及する構えだ。

 「様々なご意見があることを踏まえ、政府として招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討したい」。菅官房長官は13日の記者会見で、開催中止の理由をこう説明した。

 問題が浮上したのは、8日の参院予算委員会だった。共産党の田村智子参院議員が「首相は後援会関係者を多数招待しているのではないか」と問いただし、首相は「招待者の取りまとめには関与していない」と釈明した。

 桜を見る会の開催要領は皇族や国会議員らに加え、「その他各界の代表者等」を対象としており、「いくらでも拡大解釈が可能だ」(野党幹部)との批判が噴出した。実際、支出額は2014年の約3000万円から19年には約5500万円に、参加者も約1万3700人から約1万8200人に膨らんでいた。

 事務局の内閣府によって招待者名簿が廃棄されたことも明らかになり、政権内からも「運営に不透明感が否めない」(自民党幹部)との懸念が強まった。

 菅官房長官は12日、招待者の選定基準を明確化する考えを表明したが、13日になって中止に踏み込んだ。政府高官は「微修正で強行するよりも、立ち止まってしっかり見直した方がいい」と語った。政府は来春用の費用として20年度予算で約5730万円を要求しており、年末の予算編成前に手当てする事情もあったとみられる。

 安倍内閣では、菅原一秀・前経済産業相と河井克行・前法相が政治とカネの問題で更迭された。大学入学共通テストでの英語民間試験の活用も批判を受け、20年度からの実施見送りを決めた。与党内には「長期政権の緩み」(自民党中堅)と指摘する声があり、首相官邸は早期の幕引きを図った。

 一方、野党は衆参両院で予算委員会の集中審議を開くよう求めている。立憲民主党の安住淳国会対策委員長は13日、「首相が国会に来て我々の疑問に答えない限り、この話はエンドレスに続く。ふたをしたと思ったら大間違いだ」と記者団に語った。共産党の小池書記局長は、桜を見る会前日に首相の後援会が開いた会合が政治資金収支報告書に記載がないと指摘し、「法に触れるようなことがあれば首相を辞めていただくしかない」と述べた。

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897936 0 政治 2019/11/14 05:00:00 2019/11/14 07:29:34 2019/11/14 07:29:34 「桜を見る会」で招待客らと記念撮影をする安倍首相(中央)。安倍首相主催の「桜を見る会」が東京都新宿区の新宿御苑で開かれ、政財界関係者や芸能人ら約1万8200人が出席し、見頃を迎えた八重桜を楽しんだ。2019年4月13日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/11/20191114-OYT1I50014-T.jpg?type=thumbnail

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