ワクチン開発、首相がWHO事務局長に支援要請
完了しました
安倍首相は30日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と約45分、電話で会談し、世界的な感染拡大を収束させるには「治療薬及びワクチンの開発が重要だ」と訴え、WHOが開発を支援するよう要請した。テドロス氏は「WHOは開発について統括して進める」と応じた。
会談は、テドロス氏の要請で行われた。
首相は治療薬の開発に関し、富士フイルム富山化学(東京都)が製造する新型インフルエンザ治療薬「アビガン」について、「今後、希望する国と協力しつつ、臨床試験を進める」との意向を伝えた。WHOには各国の研究開発について、「重複をなくし、注力すべきエリアを示す」よう求めた。
首相はまた、「WHOと引き続き情報共有等で緊密に連携していきたい」と呼びかけた。テドロス氏は日本の取り組みについて、「首相のリーダーシップにより政府が一体となって対策を効果的に進めている」と評価した。
日本政府によると、緊急事態宣言については話題にならなかった。