年金改革法案、衆院通過…パートへの適用拡大・受給開始75歳可能に
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パートなど短時間労働者への厚生年金の適用拡大を柱とする年金改革関連法案が12日午後、衆院本会議で自民、公明、立憲民主党などの賛成多数で可決された。参院での審議を経て、今国会で成立する見通しだ。
法案では、短時間労働者(週20時間以上、30時間未満)の厚生年金加入を義務づける企業の規模を、現在の「フルタイムなどの従業員数501人以上」から2022年10月に「同101人以上」、24年10月に「同51人以上」に拡大する。短時間労働者の年金を手厚くするほか、加入者の増加により全体の給付水準の底上げにつなげる狙いがある。
働く高齢者が増えていることを踏まえ、年金受給開始年齢の選択幅を現行の60~70歳から60~75歳に広げることも盛り込んだ。
法案を巡っては、与野党の協議で、育児期間中の自営業者らを対象に保険料負担の配慮を検討する規定などを追加する修正を行った。
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