年金運用、昨年度8・2兆円赤字…リーマンに次ぐ下げ幅

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 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2019年度の運用実績が8兆2831億円の赤字だったと発表した。赤字は15年度以来4年ぶりで、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた株価下落が響いた。

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 赤字額の大きさは、リーマン・ショックのあった08年度に次いで過去2番目。19年度は、19年12月末時点では9兆4241億円の黒字だったが、年明けからの新型コロナの影響で運用環境が悪化した。20年1~3月期は四半期ベースでは最大となる17兆7072億円の赤字を記録し、通年の実績を一気に押し下げた。

 運用資産別では、外国債券が1兆154億円の黒字だった以外は、国内株式が3兆7015億円、外国株式が5兆4887億円、国内債券が1221億円の赤字だった。運用資産全体に占める国内外株式比率の目安が14年に計50%に倍増されたことで、収益が株価の動向に左右されやすくなっている。

 GPIFは将来の年金給付に備え、国民から集めた年金保険料のうち、給付に回らなかった分を投資している。宮園雅敬理事長は記者会見で、「日本の年金制度はおおむね100年先を見据えた制度設計になっており、今回のマイナスが給付に影響を与えることはない」と強調した。

 前身の旧年金資金運用基金が運用を始めた01年度以降の累積収益は57兆5377億円で、実質運用利回りは2・39%。19年度末時点の運用資産総額は150兆6332億円となった。

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