学術会議会長経験者3人、自民PTで意見…大西氏「独立が大事」と主張
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自民党は21日、日本学術会議のあり方を検討するプロジェクトチーム(PT)の会合を党本部で開き、東大の吉川弘之・元学長ら学術会議の会長経験者3人から意見を聴取した。組織の形態や運営方法などについて議論する予定だ。
PTは、政府による会員候補6人の任命拒否問題をきっかけに発足した。会合には黒川清東大名誉教授と大西隆東大名誉教授が出席し、吉川氏はオンラインで参加した。大西氏は政府の任命拒否に関し、「学術会議が(人選を)独立して行うことが大事だ」と主張した上で、「学者が独立して提言を発する機関があることは、国の信頼を得るために重要だ」と訴えた。
PT座長の塩谷立・元文部科学相によると、3氏からは、特別職の国家公務員である会員の身分について「公務員である必要性を感じたことは特にない」との発言があったという。下村政調会長は会合後の記者会見で「任命権を首相が持たないという意味で、行政組織でなくなることは選択肢になり得る」と述べた。