「県議長公用車にふさわしい」センチュリー1830万円で購入…知事公用車はSUV
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広島県が9月、県議会議長の公用車として、トヨタの最高級セダン「センチュリー」を1830万円で購入していたことが、わかった。購入額は17年前に同じ車種を買った時の1・7倍。新型コロナウイルスの感染拡大も重なって厳しい財政運営を強いられる中、その妥当性が問われそうだ。

県議会事務局によると、2003年に1060万円で購入したセンチュリーの走行距離が19年末時点で約18万キロに達し、故障も増えたため買い替えを決めた。同事務局内で後継車も同じ車種に選定し、今年4月に一般競争入札を行って9月10日に納車されたという。
同事務局は、約20年の使用期間を想定すると、リースより安価になると購入する理由を説明。担当者は「以前からセンチュリーを使用しており、安全性や信頼性などから議長公用車にふさわしい」と話している。
一方、湯崎知事の公用車はマツダのスポーツ用多目的車(SUV)「CX―8」。18年から月額5万6210円で5年間のリース契約をしている。以前はセンチュリーだったが、湯崎知事が就任後に変更。現在の車種は、地元企業の応援と災害現場にも向かえる走破性能から選ばれたという。