首相の所信表明は「仕事師」型、故事や歴史上人物引用せず…安倍前首相と対照的

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衆院本会議で所信表明演説を行う菅首相(26日午後、国会で)=米山要撮影
衆院本会議で所信表明演説を行う菅首相(26日午後、国会で)=米山要撮影

 菅首相は26日に行った所信表明演説で、デジタル庁の創設や温室効果ガスの「2050年ゼロ」などの具体的な政策目標を列挙し、「仕事師」としての実務色を前面に出した。理念重視型だった安倍晋三前首相とは対照的なスタイルだ。

 首相周辺によると、首相は演説について、「国民のために働く内閣」として、「一つ一つの仕事に真面目にこつこつ取り組む姿勢を示すことが重要だ」と指示した。内政・外交で実現を目指す政策テーマを漏れなく盛り込むことにこだわった。

 このため、歴代首相の演説で慣例となっていた歴史上の人物の言葉や故事来歴の引用は今回、見送られた。安倍氏は第2次内閣で演説を「一つのストーリー」に見立て、逸話などを挿入し、理念を示すことを重視したが、首相はアベノミクスなどの「安倍路線」継承を強調しつつ、演説手法では独自色を出した形だ。

 温室効果ガスの削減策では、「2050年ゼロ」を目指す新機軸を打ち出す。現在、排出量を「今世紀後半のできるだけ早い時期」に実質ゼロにするという目標を掲げており、前倒しを図るものだ。地球温暖化問題は、首相が03年に就任した経済産業政務官時代から関心を持ってきたテーマで、自らに近い梶山経済産業相、小泉環境相と水面下で調整を重ねてきた。

 ただ、首相の演説を巡っては、自民党内から「長期的な戦略や国家観が欠けている」(閣僚経験者)との批判も出ている。(政治部 黒見周平)

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1578379 0 政治 2020/10/26 14:31:00 2020/10/26 15:43:08 2020/10/26 15:43:08 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201026-OYT1I50057-T.jpg?type=thumbnail

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