服を脱いだり、不適切な言葉を連発したり…政見放送どうなってるの?

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[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「政見放送」。

 国政選挙や知事選の候補者がテレビを通じて政策などを訴える政見放送に「異変」が起きている。近年、放送中に服を脱いだり、不適切な言葉を連発したりするなど、選挙活動とは言いがたい過激な内容が散見されるようになったのだ。背景を探ると、インターネット動画の普及が影響している可能性が浮かび上がってきた。

放送中に服を脱ぐ 下品な言葉連発

 「聞くに堪えない下品な内容だった」

 今年7月の東京都知事選で、ある候補者の政見放送を巡り、読売新聞「気流」面に苦情の投書が掲載された。投稿した中学教諭は「『表現の自由』の大切さはわかるが、あまりにも度が過ぎているものはどうなのだろうか」と書いた。

 政見放送の特徴は、公職選挙法で原則、そのまま放送すると定められている点だ。

 同法には、他人や他の政党の名誉を傷つけるなど品位を損なう言動を禁止する規定もあるが、実際に音声が削除されたのは3例とみられる。1983年の参院選では、障害者への差別用語をNHKが削除し、最高裁まで争われた。2例は、2016年と20年の都知事選で卑わいな言葉を繰り返したケースだった。

 内容が過激でも、ほぼそのまま放送されるのは、ネット動画とよく似ている。

風変わり 昔も

 日本初の政見放送は、1946年4月の総選挙におけるNHKラジオの生放送だ。原稿は連合国軍総司令部(GHQ)の下部機関の検閲を受けており、同機関は49年10月まで存続した。しかし、「20世紀放送史」(NHK編)によると、同年1月の衆院選では早くも、候補者のたっての希望でシューベルトのセレナーデを歌ったり、「ただ今からマイクの前に土下座いたします」と言ってしばらく沈黙が続いたりする「変わり種」のラジオ政見放送が登場した。

 テレビの政見放送は69年の徳島県知事選から始まった。変則的な政見放送を警戒した自治省(現在の総務省)が、たすきやはちまきの着用、派手なメーキャップ、大きなアクションなどを禁じる通知を都道府県選管や放送局に出したという記録が残っている。

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1634169 0 政治 2020/11/18 05:00:00 2020/11/18 11:58:21 2020/11/18 11:58:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201117-OYT1I50095-T.jpg?type=thumbnail

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