[Gゼロサミット2020]「持続可能な資本主義を」…中西経団連会長が寄稿
完了しました

「GZERO(Gゼロ)サミット」(ユーラシア・グループ主催、読売新聞社など後援)が9日開幕するのに合わせ、共同議長を務める経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)が読売新聞に寄稿し、持続可能な資本主義を追求すべきだと訴えた。
昨年のGZEROサミットから1年、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、世界はいまだ未曽有の危機にある。コロナ禍は生命の危機をもたらしただけでなく、世界経済を後退させ、格差を拡大させた。各国は内向き志向を強め、自由貿易体制は存続の危機にある。自然環境に多大な負荷をかける形で進んできた人類の発展は、地球環境の持続可能性を危うくしている。
リーダー不在の「GZERO」の状態にあって、我々はグローバルな連携・協調を強化し、各国が協調・連携して世界経済の回復、地球規模の課題解決に注力しなければならない。その際、従来の株主至上の資本主義に代わるサステイナブル(持続可能)な資本主義を追求することが求められている。その先頭に立ち、世界をリードしていくとの決意のもと、先般、経団連は「。新成長戦略」を策定し、これまでの路線に終止符を打ち、Society(ソサエティー)5・0を通じたサステイナブルな資本主義の確立を目指す姿勢を明らかにした。
そのうち、2030年までに世界が目指すべきは、デジタル・トランスフォーメーションおよびグリーン化を通じた新たな成長、ならびに国際経済秩序の再構築である。それに向けて、多様な主体が求める多様な価値を包摂し協創することを通じ、これらの実現に積極的に取り組んでいかなければならない。
本日から3日間に