F2後継機は日米で開発…ロッキード社、三菱重工を技術支援
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政府は航空自衛隊F2戦闘機の後継機について、開発に当たる三菱重工業を技術支援する企業として米ロッキード・マーチンを選定する方針だ。防衛省が調達する最新鋭ステルス機「F35」などの開発実績があり、日米同盟の強化にもつながると判断した。来年度予算案に約700億円の開発費を計上する。
ロッキードはF35戦闘機のほか、「世界最強」とされる「F22」戦闘機を開発するなど、世界最高クラスの技術力を誇る。
政府は2035年頃から退役するF2の後継機を約90機導入する方針で、開発費は総額約1兆円とされる。10月に開発主体として三菱重工と契約し、下請けとして技術支援する企業をロッキード、ボーイング(米国)、BAEシステムズ(英国)の3社に絞っていた。
国内防衛産業の技術維持のため、エンジンはIHI、機体はSUBARU(スバル)が担当する方向だ。ロッキードは機体のシステム統合やステルス技術などを受け持つ。政府は英国との安全保障協力に配慮し、部品開発でBAEシステムズとの連携も模索する。