村議会議員報酬、55歳以下は12万円アップへ…議長より高額に

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 長野県生坂村議会(定数8)は17日の村議会定例会で、55歳以下の議員報酬を月額18万円から30万円に引き上げる条例案を議員提出し、全会一致で可決した。来年4月の村議選から適用する。議員のなり手不足の解消を目指す狙いで、議会は今後、村民に立候補を呼びかける活動を強化する。

55歳以下の議員報酬を引き上げる条例案に賛成する村議ら(17日、生坂村議会
55歳以下の議員報酬を引き上げる条例案に賛成する村議ら(17日、生坂村議会

 来春の村議選で当選した55歳以下の議員報酬は、議長や副議長、常任委員長といった役職に関わりなく、一律30万円となり、議長(月額26万7000円)や副議長(同20万円)より高額となる。56歳となったら現行の報酬に戻る。

 村議会は2017年の村議選で初の定数割れになり、議会改革検討会でなり手不足の解消策を模索してきた。検討会の座長を務め、条例案の提出者となった太田譲議員(47)は「報酬が低すぎて、若い世代が勤めを辞めてまで立候補に踏み切れないという状況を変えたい」と理由を説明した。

 議会閉会後、太田議員は「かつては志を持った若い自営業者が議会に参加したが、現在は高齢化が進んだ。若手に来てもらう環境を作りたかった。一人でも多く手を挙げてくれることに期待したい」と述べた。

 議会は今後、懇談会を開き、なり手不足の深刻さや報酬改定の狙いを村民に説明するとともに、立候補を呼びかける方針だ。

 議場で可決を見守った藤沢泰彦村長は「なり手不足に一石を投じるもの。若い議員が増え、村政に新しい風を吹き込んでくれることを期待したい」と述べた。

 町村議のなり手不足は全国的な課題だ。若年層の議員報酬を手厚くして立候補を増やす試みは長崎県小値賀町で行われたが、該当者の立候補がないまま廃止された。

 村長から報酬引き上げの諮問を受けた村特別職報酬等審議会は11月30日、賛同と答申するとともに、「次回選挙で効果が認められないときは再検討する」と意見を付けた。

 これに対し、平田勝章議長(73)は「スタートラインに立った。1回の選挙で結論を出すことはしない」と述べ、息の長い取り組みを続ける方針を明らかにした。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
1710897 0 政治 2020/12/18 17:38:00 2020/12/18 18:39:16 2020/12/18 18:39:16 議員報酬引き上げ案に賛成する村議たち(午後3時4分、生坂村議会で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201218-OYT1I50026-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)