吉川元農相、22日に議員辞職願を提出…鶏卵業者から現金提供疑惑
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自民党の吉川貴盛・元農相(70)(衆院北海道2区、当選6回)は21日、衆院議員を辞職する意向を固めた。吉川氏の事務所が発表した。22日に大島衆院議長に議員辞職願を提出する。来年3月15日までに辞職した場合、公職選挙法の規定に基づき、4月25日に補欠選挙が行われる。
発表によると、吉川氏は慢性心不全などを理由に入院中で、近く手術を受けるという。術後は「国会議員としての職責を果たすことが難しく、国民の負託にお応えする十分な活動ができなくなる」ため、辞職を決めたと説明している。
吉川氏は農相在任中の2018年10月~19年9月に大手鶏卵会社「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表(87)から現金計500万円を受け取っていた疑いが浮上した。2日、不整脈の治療のために入院したことを公表した際、「国会審議と党運営に迷惑をかけたくない」として、自民党選挙対策委員長代行などの党の役職を全て辞任していた。
関係者によると、前代表は東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、現金提供を認めている。しかし、吉川氏側の政治資金収支報告書には、前代表からの現金提供は記載されていない。