首相秘書官に寺岡光博内閣審議官を起用…財務省出身、調整役担う
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政府は、1日付で政務担当の首相秘書官に財務省出身の寺岡光博内閣審議官(54)を起用する人事を発令した。菅首相の議員秘書出身の新田章文首相秘書官(政務担当)は退任し、菅氏の事務所の秘書に戻る。2020年9月の菅内閣発足後、首相秘書官の交代は初めて。
寺岡氏は1991年に大蔵省に入省し、2015~18年に当時の菅官房長官の秘書官を務めた。首相周辺によると、今後、寺岡氏は政策の統括や総合調整を担う。菅内閣では首相官邸内の調整役の不在が指摘されており、首相官邸の調整力強化につなげる狙いもありそうだ。
寺岡氏の起用により、首相秘書官7人はすべて中央省庁出身となり、このうち6人が首相が官房長官だった当時の秘書官経験者だ。出身省庁では、財務省が2人で最多となる。
安倍前内閣では、経済産業省出身の今井尚哉首相補佐官兼秘書官(現・内閣官房参与)が「政策企画の総括」を担当し、存在感を発揮していた。
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