ずっと県職員OB・様々な不協和音…副知事再任案、否決の見通し
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山形県の若松正俊副知事を再任する県の人事案について、県議会で過半数を占める最大会派の自民党が同意しない方針を固めたことが20日、分かった。自治体や議会との連携不足を招いた一因は副知事にも問題があったなどと判断したもので、24日の本会議で採決されれば否決される見通しとなった。
若松副知事は、県農林水産部長、企業管理者などを経て、2017年3月から現職。今年3月10日で任期満了となることから、県議会2月定例会に再任する人事案が提出されている。
県議会で43人中26人を占める自民は、19日の議員総会で否決することを全会一致で決めた。「様々な不協和音が出ている」「副知事がずっと県職員OBで、山形県の停滞につながっている」などの意見があったという。
自民は1月の知事選で新人候補を擁立し、吉村知事と対立。複数の市長が県と市町村との連携不足などを批判し、当選後に吉村知事が「心外だ」などと発言していた。