読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

首相が「突破力」期待する河野氏、つきまとう「人物評」…[政治の現場]緊急事態再発令<6>

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 「ワクチンを頼む」

 1月18日夕、首相執務室。首相の菅義偉は行政・規制改革相の河野太郎に、そう告げた。

 この瞬間から、河野は新型コロナウイルスワクチン接種に向けた調整を担うことになった。執務室を出た河野は立ち止まり、両肩で「フーッ」と大きく深呼吸した。責任の重みをかみしめるかのようだった。

 ワクチン接種は、ワクチンの輸入から接種会場への搬送、現場での投与まで、関係省庁が多岐にわたる。世界的なワクチン争奪戦が激化し、米ファイザー社をはじめ海外製薬大手との難交渉も控える。省庁の垣根や国境を越えた「史上最大のプロジェクト」(自民党幹部)だ。菅は新型コロナ対策の「決め手」と位置づける接種の司令塔に、「突破力」と「発信力」を兼ね備える河野を指名した。

 河野は昨年9月の入閣直後、押印が必要な行政手続きの見直しに着手し、2か月足らずで99%超の押印廃止に道筋をつけた。

 ツイッターでの知名度は永田町でも群を抜く。一般からの投稿にコメントを寄せたり、親交のある海外の要人とのやりとりを明かしたりして、話題を呼ぶことも多い。フォロワー数は228万人を超え、前首相の安倍晋三をしのぐ。

 そんな河野を菅は、早くから「将来の総裁候補」と目をかけてきた。

 72歳の菅と58歳の河野。年は離れていても、ともに神奈川県選出で1996年の初当選組だ。菅は2009年の党総裁選に出馬した河野の推薦人集めに奔走した。安倍内閣当時、官房長官として河野の外相起用に動いたこともある。

 しかし、河野には「調整力に欠ける」(閣僚経験者)という人物評もつきまとう。

 混乱はさっそく起きた。河野がワクチン担当となってから、わずか2日後の1月20日。「5月にも一般向けのワクチン接種が始まる」と複数の報道機関が報じると、河野は即座にツイッターで「勝手にワクチン接種のスケジュールを作らないでくれ。デタラメだぞ」とかみついた。

 だが、この日の夕方、自民党本部を訪れた首相補佐官の和泉洋人は党幹部に「一般向けの接種が始まるのは5月下旬から6月上旬」と報道通りの日程を伝えた。河野が政府方針をそっちのけで発信したのは明らかだった。

 

残り:887文字/全文:1793文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
1862812 0 政治 2021/02/24 05:00:00 2021/02/24 08:46:33 2021/02/24 08:46:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210223-OYT1I50075-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)