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さえない表情の首相、「もうもたないのでは」…支える2人の元首相[菅流政治]検証半年<4>

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 新型コロナウイルス対応が批判を受け、菅内閣の支持率は年明けに続落した。国会で答弁に立つ菅義偉首相の表情はさえず、永田町では「もう、もたないのでは」と早期退陣論もささやかれた。

 「清和(政策研究会、細田派)と麻生派でしっかり支えていくんだよ」

 この頃、安倍晋三前首相は出身の細田派の議員に、こう言い含めた。同派の政調会長・下村博文が、4月の衆参補欠選挙に関して「二つ負けると、政局になる可能性もある」と発言すると、下村をたしなめ、「月に1度は直接、首相と会った方がいい」と助言した。

 もう一人の元首相も、足並みをそろえた。

 「のどあめをいただきました。効果てきめんです。感謝しています」

 1月15日深夜、副総理兼財務相の麻生太郎に、菅から1通のメールが届いた。麻生はこの日、愛用するのど飴を首相官邸に届けていた。せき込む場面が目立つ菅を案じたためだ。

 2月に衆院予算委員会が本格的に始まると、麻生は毎日午後3時頃、財務省に作らせた1枚紙を隣の菅に差し出した。東京都の新型コロナウイルス感染者数の推移を示したグラフで、曜日ごとの変化が一目で分かるように工夫されていた。

 「おお、減ってきている」。菅が相好を崩すと、麻生は「もうすぐ(感染状況が最も深刻な)『ステージ4』を脱しますよ」と励ました。

 安倍と麻生が菅を支えるのは、総裁選でかついだ経緯に加え、政権の後ろ盾として菅に影響力を行使できるという思惑があるためだ。党内最大の細田派(96人)と2番目の麻生派(53人)を足すと、自民党議員の4割近くに達する。

 「2人の支持を失ったら、無派閥の菅さんは一気に窮地に陥る」(安倍周辺)。菅も、それは重々承知している。自ら安倍の事務所に足を運び、外国首脳との電話会談の様子を報告。麻生にも折に触れ、教えを請うている。

 安倍は、菅の政権運営をすべて肯定しているわけではない。それでも、菅が安倍時代の路線を否定しなければ、支える構えだ。

 安倍政権は、細田派と麻生派が強い後ろ盾となった。保守系議員の底堅い支持もあり、安倍の党内基盤は強固だった。支持率が落ち込んでも、党内から表立って「安倍降ろし」の声が上がることはなかった。

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1924319 0 政治 2021/03/20 05:00:00 2021/05/07 17:21:31 2021/05/07 17:21:31 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210320-OYT1I50022-T.jpg?type=thumbnail

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