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【独自】「厳しい上司」の知事、副知事に人望厚い部長起用へ…庁内融和に腐心

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 千葉県の熊谷知事は、副知事に県農林水産部長の穴沢幸男氏(59)を起用する方針を固め、関係者に伝えた。組織管理の分野に精通し、県職員の人望が厚い点を評価した。21日に任期満了を迎える高橋渡氏(68)の後任として、今月中に開かれる県議会の臨時議会に人事案を提出する。

 副知事は2人おり、知事特別秘書とともに知事を補佐する特別職。現在は県庁OBの高橋氏と、総務省から出向中の滝川伸輔氏(56)が務めている。任期は4年で、県議会の同意が必要となる。

穴沢幸男氏
穴沢幸男氏

 穴沢氏は早稲田大卒。1986年に県職員に採用され、総務課長や管財課長などを歴任した。総務部での勤務が長く、職員定数の見直しや人事評価制度の改革に携わった。昨年4月の人事異動で農林水産部長に就き、年末年始に県内の養鶏場などで相次いだ鳥インフルエンザウイルスの対応にあたった。

 自身の仕事に対する姿勢として、上司が部下を支えることで主体性を引き出す「サーバントリーダーシップ」を掲げている。千葉市長から転身した熊谷知事は、県の組織や人事評価に詳しく、部下に慕われている穴沢氏を起用することで、職員との意思疎通を円滑に図りたい考えだ。

 熊谷知事は、教育長に県環境生活部長の冨塚昌子氏(59)を充てる方針も決めた。教育長は、文部科学省から出向していた沢川和宏氏が3月末に退任した後、空席となっていた。

 知事特別秘書に就任した元県企業庁長の吉田雅一氏(65)に続き、現職の県農林水産部長である穴沢氏の副知事起用には、県議会、県庁内の融和に腐心する熊谷知事の姿勢が表れている。

 熊谷知事は「県民党」を掲げて知事選を戦った。しかし、2009年の千葉市長選で旧民主党の推薦を受けて初当選した経緯もあり、知事選で推薦候補が敗れた自民党の中には、敵対心を抱く県議も少なくない。

 市長時代、熊谷知事はトップダウン型で行財政改革などを進めた。県の施策に対し、公然と批判したこともある。知事選後、県職員の間からは「厳しい上司を迎えることになった」という不安の声が聞かれた。

 県政運営にあたり、熊谷氏は真っ先に、人事を通じて「敵対関係」の解消に取り組んだ。吉田氏は県幹部の時、自民党が過半数を握る県議会と良好な関係を築いていた。穴沢氏は部下から信頼されており、職員のまとめ役が期待される。

 2人の起用について、ある自民党県議は「どちらも堅実で人柄が良い。我々への配慮を感じる」と語った。

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1975916 0 政治 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 14:29:56 2021/04/10 14:29:56 穴沢幸男・農林水産部長穴沢幸男・農林水産部長 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210410-OYT1I50034-T.jpg?type=thumbnail

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