読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

【独自】高齢者ら「すぐ福祉避難所へ」可能に…災害時の移動負担減らす

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 政府は災害時に自治体が介護施設などに開設し、福祉の専門職らによって運営される福祉避難所に、高齢者や障害者らが自宅から直接避難できる仕組みを本格導入する方針を固めた。体育館など態勢が不十分な一般の避難所での体調悪化を防ぐ。今年度中にも福祉避難所の運営指針を改正する。

 福祉避難所は2019年時点で約8700か所指定されている。ただ、現状ではいったん自宅から一般避難所に避難した人の中から、福祉避難所へ移る必要がある高齢者らの人数を把握した上で開設されるケースがほとんどだ。「発生直後の避難に対応できておらず、移動による負担が大きい」といった指摘が出ていた。

 今国会に提出されている災害対策基本法改正案では、支援が必要な高齢者ら一人一人について、具体的な避難手段を盛り込んだ「個別計画」作りを市町村の努力義務とする規定が盛り込まれている。政府は法改正とあわせて自宅から福祉避難所に直接避難できる仕組みを本格導入し、計画の実効性を高めたい考えだ。

 個別計画の作成時に福祉避難所のニーズを把握しておけば、施設側の開設準備も進めやすい。福祉避難所が不足している地域では、新たな指定が進む効果も期待される。今年度中にも、高齢者らがどの福祉避難所に行くかを想定しておく新方式の導入が各自治体で始まる見通しだ。個別計画の作成前に被災した高齢者らも引き続き受け入れる。

 福祉避難所の必要性は1995年の阪神大震災などで認識され、各地で取り組みが進んだ。2011年の東日本大震災では一般避難所での生活が長期化し、高齢者らが体調を崩すケースが問題になったことから、13年には指定避難所の一つに位置づけられた。

 避難に支援が必要な高齢者や障害者らは、19年時点で約784万人とされる。高齢化が進み、災害時に支援が必要な人が増えているが、一般避難所への避難を高齢者らがためらうケースも多いとされ、福祉避難所の重要性が高まっている。

 ◆福祉避難所=災害時に一般の避難所で過ごすことが難しい、支援が必要な高齢者や障害者らを受け入れる設備などを備えた避難所。最初に一般避難所に入った後、受け入れ態勢が整った時点で対象者が移る「2次避難所」として運営されることが多い。

無断転載・複製を禁じます
1995631 0 政治 2021/04/19 15:00:00 2021/04/19 15:00:00 2021/04/19 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210419-OYT1I50068-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)