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伝家の宝刀さび付いた・「場当たり的」批判も…後手に回った宣言発令

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 政府はこれまで緊急事態宣言を発令するたびに、新型コロナウイルス対策の見直しを重ねてきた。一貫性に欠ける結果となり、「場当たり的」という印象につながっている。

 「また宣言の延長か、と失望する方も多いかと思う。しかし、私たちは必ず近い将来、この局面を乗り越えていく」。7日の記者会見で、菅首相は国民にそう呼びかけると、「引き続き負担をおかけする皆様に深くおわびを申し上げる」と陳謝した。

 政府は昨春、初の宣言発令で幅広い業界への休業要請に踏み切った。どんな対策が効果的かを見通せなかったことが大きかった。安倍首相(当時)の「戦後最大の危機を乗り越える」との呼びかけに応じ、多くの国民が外出を控えた。

 今年1月に始まった2回目の宣言では、一転して飲食業界に的を絞った。それまでの対策を通じて、飲食が感染の急所となることをつかんだためだ。「この1年で多くのことを学んだ」(菅首相)結果が生きた。

 しかし、発令のタイミングが後手に回ったこともあり、再延長を経て解除にこぎつけるまでに73日間を費やした。国民の間に「宣言疲れ」が広がり、閣僚の一人は「伝家の宝刀がさび付いてしまった」と振り返る。

 そんな中、政府は3回目となる今回の宣言で、幅広い業種への休業要請を復活させた。大型連休中の人の流れを抑えるためには、外出先となりうる商業施設やイベント会場にも網をかける必要があるという理屈だ。「人流を減らせば、新規感染者数が大きく減る」というシナリオを描いた。

 しかし、これらの場所が感染を引き起こすという根拠はなく、業界の反発を受け、12日から2回目の宣言の水準に戻すことになった。「明らかな効果は表れていない」。公明党の山口代表は7日、対策の検証が必要だと認めざるをえなかった。

 今回の宣言延長に伴い、政府は飲食店への酒の持ち込みや、野外での飲酒により厳しく対応する。新たに打てる手も限られ、発令期限の月末までに変異ウイルスを封じ込められる保証はない。

 首相が行き詰まった局面打開の決め手になるとみているのがワクチン接種だ。7日の記者会見で「接種の加速化を実行すること、それまでの間に感染拡大を何としても食い止めること、この二つの作戦に先頭に立って取り組んでいく」と強調した。

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2036593 0 政治 2021/05/08 05:00:00 2021/05/08 08:58:25 2021/05/08 08:58:25 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210508-OYT1I50020-T.jpg?type=thumbnail

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