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「野党はコロナ収束後の展望示せ」輿石東・元民主党幹事長…[政治の現場]決戦の足音<10>

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[政治の現場]決戦の足音をまとめて読むならこちら

 新型コロナウイルス禍は、かつて人類が経験したことがない事態だ。ウイルスを抑え込み、経済活動を再開するため、与野党が大局に立って力を合わせるべきだ。野党は政権批判に終始しているように見える。単に、菅政権や自民党が悪いというレベルではない。

輿石東・元民主党幹事長
輿石東・元民主党幹事長

 政府・与党への国民の不満や不安は 鬱積うっせき しているが、野党第1党の立憲民主党がその受け皿になっているとは言えない。私自身もそうだが、国民はコロナ収束後にどのような社会を目指すのか、大きな展望を見せてほしいと思っている。「自民、公明両党の連立政権とここが違う」と、的確に分かりやすく言わないと衆院選では勝てない。

 2009年衆院選で、当時の民主党は「政権交代の夏」を掲げた。民主党への期待感から、有権者がワクワク、ドキドキしているのを感じた。立民には熱気やうねりを起こす政策やキャッチフレーズが必要だ。

 次期衆院選の前哨戦と位置付けられた東京都議選では、立民に「政権を取る」という覚悟と気迫が感じられず、残念だった。12年に民主党が下野して以降、野党は乱立し、政党ができては消えている。「安倍1強」「自民党1強」となり、政治に緊張感がなくなった。立民は、野党ができるだけまとまり、政権を取るにはどうすればいいか、しっかり考えないといけない。乱立していては、国民の期待は高まらない。

 立民と国民民主党は元々、民主党だ。小さいコップの中で内輪げんかをしているようにしか見えない。とことん話し合い、国民の心を揺さぶる理念や政策を掲げ、期待の受け皿となってほしい。

 日本教職員組合出身の私は民主党時代、政権を取りに行くという一点を見て、自民党幹事長を経験した小沢一郎氏と手を組んだ。見た目は水と油でも、とことん話せば結束できた。

 ただ、立民と共産党は、日米同盟や天皇制など、国家の基本像が異なり、心合わせはなかなかできない。政権を共にするのは不可能だ。衆院選の候補者一本化は戦術としてやるべきだが、政権構想や共通政策となると話が違う。

 立民は、共産と連合の間で、揺れの止まらないヤジロベエのようになっている。バランスを取るのに必死で前に進まないのでは困る。枝野代表はどう向き合うか、スタンスを明確にしないといけない。

 野党第1党の重い使命を果たすには、党内ガバナンスが大事だ。民主的に議論し、結論が出たら従う。民主党にはその文化がなかった。私は12年に、消費税率引き上げを巡り、幹事長として党が割れるのを防げず、責任を感じている。民主党の流れを受け継ぐ政党も、党内ガバナンスがきちんとできないと同じことを繰り返す。

 ポピュリズム(大衆迎合)も信用を失う。17年に希望の党を作った小池百合子東京都知事は、リベラル勢力を排除し、人気が落ちた。立民は希望から排除された時は、同情票も入ったが、当時の勢いはない。ここからどうするかが問われている。

 今、菅政権への批判が高まっているが、コロナのワクチン接種率が高まり、東京五輪・パラリンピックが成功裏に終われば、政権に対する空気が変わる可能性もある。自民党はそんなにやわではない。野党は心して衆院選に臨むべきだ。

  元民主党幹事長 輿石東氏  1990年衆院選で旧社会党から初当選し、98年に参院に転じた。2006年から民主党の参院議員会長を5期7年務め、「参院のドン」と呼ばれた。民主党政権下の11年、党幹事長に就いた。16年に政界引退。85歳。

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2237182 0 政治 2021/07/27 05:00:00 2021/09/09 11:15:25 2021/09/09 11:15:25 本紙のインタビューに答える輿石東・元参院副議長(8日、東京都千代田区で)=田中秀敏撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210727-OYT1I50072-T-e1631153721491.jpg?type=thumbnail

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