[候補者に聞く]党役員に若手を起用、「全勤労者に保険」実現…岸田文雄氏

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「全勤労者に保険」実現

インタビューに答える岸田前政調会長(14日、国会内で)
インタビューに答える岸田前政調会長(14日、国会内で)

 ――党役員任期を「1期1年・連続3期」とする党改革を打ち出した。

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 総裁選の争点の一つは自民党改革だ。党役員任期を明確化し、党役員への若手の登用も追求したい。企業にはコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)がある。自民党にもあっていい。要するに党運営の指針だ。有識者会議を作り、策定に向けて議論してもらう。

 ――社会保障制度はどう考えるか。

 「支える側」と「支えられる側」を年齢で区切るのでなく、負担する能力のある人には積極的に支える側に回ってもらう。今後、働き方は多様化していく。兼業、副業、正規、非正規。働き方で不公平感が生じないよう、(雇用形態にかかわらず働く人が皆加入できる)「勤労者皆保険制度」の実現を目指したい。

 ――財政再建への取り組みは。

 順番を間違えるべきではない。新型コロナウイルスの危機を乗り越え、平時の生活を取り戻し、経済を再生する。

 いま増税を打ち出せば、こうした流れをぶち壊してしまう。消費税率の引き上げは当面、考えていない。財政健全化を考える際も、いきなり増税で全部穴埋めすることは現実的ではない。

 ――エネルギー政策は。

 2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を達成するには、再生可能エネルギーへの転換が重要だ。一方で、安定供給や価格などの問題を考えると、再エネの一本足打法では限界がある。原子力は有力な選択肢だと思っている。

 原子力の技術は、医療や農業など他の分野への活用も期待できる。今後も未来に向け、原子力の技術や人材は維持しなければならない。安全性が高いとされる「小型モジュール炉」にも取り組みたい。原発の再稼働を考えた上で、未来を考えていくべきだ。

 ――日本の防衛に必要なことは。

 同盟国である米国をはじめ、普遍的価値を共有する国との連携・協力が第一だ。まずは(日米豪印の)「クアッド」の連携が重要だが、(米英豪など5か国で作る)「ファイブ・アイズ」との協力についても議論することが必要だ。

 国家安全保障戦略の見直しや海上保安庁の装備の充実、武力攻撃と断定できない「グレーゾーン事態」への対応などの検討も行わなければならない。

 ――省庁のあり方については。

 行政組織は絶えず、時代とともに見直していかなければならない。デジタル化を通じて生産性や効率性を高め、スリム化を図っていく。公約に掲げた感染症対応を一元的に担う「健康危機管理庁」(仮称)は、危機の時に権限を一本化できるよう、平時から体制を整えるものだ。常に専任閣僚を置く必要はない。経済安全保障を担当する専任閣僚の新設も訴えているが、現在より全体の閣僚の数を増やすつもりはない。

 ――憲法改正にどう取り組むか。

 総裁任期中の改正を目指し、努力する。国会での発議には、衆参両院の3分の2以上の賛成が必要だ。自民党がまとめた4項目の改憲案の中で、他党の合意が得やすいものを優先することは現実的な対応としてある。ただ、私から優先順位はつけない。

政治不信 脱却への覚悟…遠藤利明元五輪相

 真面目で、人を裏切らない。我田引水もせず、公正中立。外相としてオバマ米大統領の広島訪問を実現させるなど、手柄は多いのに自分からアピールしない。もう少ししてくれた方が、応援する側からするとやりやすいけどね。

 出馬表明する数日前に、「このままじゃ、自民党は信を失う。自分がやらなきゃならない」と意欲を伝えられた。あの段階では、多くの党重鎮は「無理をするな」と止めていた。その制止を振り切って、いの一番に自分がやると覚悟した。決めたら強い。一生懸命頑張り、弱音も吐かない。

 自民党は「政治とカネ」などの不祥事があった。国民に信頼される政治をするには岸田文雄しかいない。都市と地方、強者と弱者にひずみがあり、コロナ禍で国民の心がギスギスしている。岸田さんなら、互いに助け合う絆社会を作ることができる。

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2382157 0 政治 2021/09/21 05:00:00 2021/09/21 18:30:23 2021/09/21 18:30:23 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210921-OYT1I50012-T.jpg?type=thumbnail

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