【独自】日豪部隊の共同訓練で「円滑化協定」…中国念頭に安保協力、来月にも締結へ

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 日豪両政府は、自衛隊と豪州軍が互いの国に滞在した際の法的地位を定める「円滑化協定」(RAA)を来年1月にも締結する方向で最終調整に入った。海洋進出を強める中国を念頭に、日豪の部隊が相互に訪問しやすくし、安全保障協力を強化する狙いがある。

 複数の政府関係者が明らかにした。米軍の長期滞在を前提とした日米地位協定とは異なり、共同訓練などを念頭に置いたRAA締結は初めて。来年1月に岸田首相のオーストラリア訪問が実現すれば、モリソン首相と署名を交わす。新型コロナウイルスの感染拡大で訪豪を見送れば、現地大使による署名で調整する。

岸田首相
岸田首相

 RAAは「訪問部隊地位協定」の一種で、当事国の双方で適用される。共同訓練や災害救援などで相手国に一時滞在する際、入国審査や携行品の関税を免除し、武器や弾薬の持ち込み手続きを簡素化することが柱だ。

 RAA交渉は2014年7月に始まったが、豪州が日本の死刑制度に懸念を示し、難航してきた。東、南シナ海への進出を強める中国の脅威に共同対処するため、両政府は協議を加速。豪軍の隊員らが日本で犯罪を犯した場合の刑事手続きは、訓練などの公務中は日本の裁判権を免除し、公務外の場合に日本の法律を適用することで整理した。

モリソン首相
モリソン首相

 協定発効には両国で国内法の整備が必要になる。日本政府は、関連法案を来年1月召集の通常国会に提出する方向だ。

 海上自衛隊は今秋、武器を使って艦船や航空機を守る「武器等防護」を豪海軍の艦船に初めて実施。米国に次ぐ2例目で、豪州を「準同盟国」と位置づけている。日豪RAAが締結されれば、日米豪3か国による共同訓練が日本国内で行いやすくなる。日本は英国ともRAAの締結に向けた協議を進めており、フランスも意欲を示している。

  ◎RAA =Reciprocal Access Agreement

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2632081 0 政治 2021/12/27 05:00:00 2021/12/27 05:19:54 2021/12/27 05:19:54 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211226-OYT1I50105-T.jpg?type=thumbnail

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