首相答弁は「融通無碍」…攻めあぐねる野党「やりにくい相手だ」

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参院本会議で答弁する岸田首相(21日午後、国会で)=源幸正倫撮影
参院本会議で答弁する岸田首相(21日午後、国会で)=源幸正倫撮影

 岸田首相の施政方針演説に対する衆参両院での代表質問は21日、3日間の日程を終えた。首相は野党の攻撃材料を次々と排し、批判をかわした。肩すかしを食らった野党は「信念に欠ける」と指摘し、週明けからの衆院予算委員会で攻勢を強める構えだ。

 「(第三者)検証委員会の調査報告書で不適切な処理や事後対応が明らかになった。極めて遺憾だ」

 首相は21日午後の参院本会議で、共産党の小池書記局長が国土交通省の統計書き換え問題について批判すると、神妙な表情でこう述べた。国交省は同日午前、この問題で担当幹部ら10人の処分を発表しており、追及は迫力を欠いた。

 夏の参院選に向け、首相は安全運転に徹している。「火種」は早めに消し、賛否が分かれる問題では踏み込んだ答弁を避けている。19~21日の3日間の代表質問で、憲法改正や敵基地攻撃能力、国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)については、従来の見解が書かれた資料を淡々と読み上げた。

 18歳以下への10万円相当の給付など新型コロナウイルス対策でも、批判の声が上がれば、ためらわずに方針転換する姿勢が目立つ。立憲民主党の小川政調会長は19日の衆院本会議で「信念、方針、熟慮に欠けた優柔不断な朝令暮改ともとれる」となじったが、首相は「大切なことは、国民にとって最善の対応をとることだ」と受け流した。

 「融通 無碍むげ 」とも言える首相のスタイルに、野党各党は攻めあぐねている。国民民主党の榛葉幹事長は21日の記者会見で「やりにくい相手だ」とこぼした。

 与野党の論戦の舞台は24日から衆院予算委員会に移る。予算委は代表質問と異なり、一問一答形式で行われ、何度でも質問ができる。予算委で質問を予定する立民の泉代表は、「相手がつかみ所のないタコのような逃れ方をしても、政府の足りない点を明らかにし、修正させたい」と語った。

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