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厚生労働省は25日、2021年の人口動態統計の速報値を発表した。出生数は前年比3・4%減の84万2897人で、6年連続で過去最少を更新した。死亡数は前年比4・9%増の145万2289人で2年ぶりに増加し、戦後最多となった。

出生数から死亡数を差し引いた人口の自然増減は60万9392人減で、自然減が初めて60万人を超えた。出生数を月別に見ると、1、2月の対前年減少幅が際立っている。両月は20年春に妊娠した人が出産する時期のため、厚労省は、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた20年春に結婚や妊娠を控える傾向があったことが影響したとみている。21年の婚姻数も前年比4・3%減の51万4242件で、戦後最少となった。離婚数は、前年比4・5%減の18万7854件だった。

死亡数は、高齢化の影響で近年は前年より2万人前後増える傾向が続いていたが、20年は11年ぶりに減少していた。
速報値には、日本在住の外国人や海外在住の日本人も含まれる。日本在住の日本人に絞り込んだ概数と確定数はそれぞれ6月と9月に発表予定で、速報値より少なくなる。