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【ロンドン=佐藤竜一、池田慶太】欧州歴訪中の岸田首相は5日(日本時間同日夜)、ロンドンで英国のジョンソン首相と会談した。自衛隊と英軍が互いの国に滞在した際の法的地位を定める「円滑化協定」(RAA)について大枠合意を確認した。

日英両政府は、中国やロシアなどの脅威を念頭に、RAA締結で防衛協力を強化したい考えだ。締結されれば、日本にとって豪州に続き2か国目。会談では、早期署名に向けて作業を加速化することを約束した。
両首相は、先進7か国(G7)が結束して、対露制裁やウクライナ支援に尽力することで一致した。中国による東・南シナ海での一方的な現状変更の試みへの懸念を共有し、北朝鮮による核・ミサイル開発や日本人拉致問題に連携して対応することも申し合わせた。
ジョンソン氏は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて導入している福島県産などの食品の輸入規制が6月末までに撤廃される見通しを示した。また、日本との貿易促進のため、対日貿易特使を新たに任命したことも明らかにした。