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政府は、6月からの外国人観光客の受け入れ解禁に合わせ、新型コロナウイルスの水際対策として入国者全員に実施している検査を一部免除する方向で調整に入った。出国前検査の精度が高い国からの入国者らが対象だ。1日の入国者数の上限も1万人から2万人への引き上げを目指す。近く発表する。

複数の政府関係者が明らかにした。政府は6月から団体客に限定して外国人観光客の入国再開を検討している。入国者が大幅に増加すれば、全員に対する検査を続けるのは困難との判断に傾いている。
このため、出国前検査の信頼性が高い国からの入国者や、政府が指定したワクチンの3回目接種を済ませた人に対する入国時検査の免除を検討している。現在、日本人を含めた全ての入国者や帰国者は、出国前72時間以内に受けたPCR検査などの陰性証明書を提出した上で、到着した空港で抗原定量検査を受ける必要がある。
入国者数の上限は4月10日に7000人から1万人に引き上げられた。経済界からは「欧米などと比べて制限が厳しく、ビジネスの障害となっている」と批判が出ており、外国人観光客の受け入れ解禁を機に、緩和を図る。外国人観光客は当面、電車などの公共交通の利用を制限する方針だ。
これに関連し、外務省は16日、韓国からの入国者に求めていた3日間の指定施設での待機を、17日から廃止すると発表した。これまではワクチンの3回目接種済みの入国者だけに施設での待機を免除していた。