旧統一教会との関わりに自民苦慮…寄付・関与、安倍派に集中

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 自民党が、所属議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりに頭を痛めている。安倍晋三・元首相が銃撃されて死亡した事件を機に議員と同連合の関係が次々に判明しており、世論の批判が高まれば政府・自民への打撃になりかねないためだ。

岸田内閣支持率57%、旧統一教会との関係「説明果たしてない」87%…読売世論調査
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立・会長代理(奥中央)(4日午後、自民党本部で)
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立・会長代理(奥中央)(4日午後、自民党本部で)

 「今後は関係団体を含め、一切の関係は絶つことを明言したい」

 下村博文・元文部科学相は4日、自民党本部での安倍派の総会後、記者団にこう強調した。下村氏は2016年に自身が代表を務める政党支部が、同連合の関連団体から6万円の寄付を受けていた。

 同連合は15年、旧統一教会からの名称変更を文化庁に認証されたが、野党などから「名称変更で霊感商法などの実態が見えにくくなった」との指摘が出ている。12~15年に文科相を務めた下村氏は「大臣の立場で政治的な指示はしていない」と認証への関与を否定しつつ、「今となったら責任は感じる」とも語った。下村氏は総会で、名称変更の経緯を詳しく説明した。

 ほかにも岸防衛相や萩生田経済産業相など、同連合との関係が明らかになった議員は、安倍派に集中している。同派の塩谷立会長代理は総会後、首相官邸で岸田首相と会い、関係性の説明について「個々の議員の対応に任せている」と報告した。

 議員と同連合や関連団体との関わりは、選挙での支援や寄付の受領など様々だ。党関係者は「旧統一教会が1968年に反共を掲げて設立した『国際勝共連合』を岸信介・元首相や福田赳夫・元首相が支援した。両氏の流れをくむ安倍派に多いのは、自然の流れだ」と話す。

 茂木幹事長は再三、世界平和統一家庭連合との組織的関係を否定し、2日の記者会見では「個々人の活動については、それぞれの議員が適切に説明していくべきだ」と述べた。ただ、党内では「このままでは批判が強まり、支持率にも影響する」として、党による調査を行うべきだとの声も出ている。

 9月上旬が見込まれる内閣改造・党役員人事にも波及しかねない情勢だ。党内には同連合との関わりが判明した議員の登用に否定的な意見があり、安倍派の処遇への影響は必至だとの見方もある。

野党も関係判明相次ぐ

 立憲民主党は「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりについて、自民党への追及を強めている。小川政調会長は4日の記者会見で「世間の関心、社会の疑念が高まっている中で調査をしないのはあり得ない」と自民を批判した。

 だが、立民を始めとした野党の議員も同連合との関係が相次いで明らかになっており、立民内では「自民への批判はブーメランのように返ってくる」との懸念も出ている。

 立民の党内調査では中川正春・元文部科学相ら8人の国会議員が、関連団体の会合に祝電を送るなどしていた。日本維新の会も、馬場伸幸共同代表や藤田幹事長ら13人が関連団体のイベントに出席していたなどとする調査結果を公表した。

 両党とも議員の自己申告による調査の結果、寄付や選挙の支援を受けた議員はいなかったとしており、立民は「(同連合が)支援団体ではないことは明白だ」(泉代表)と強調している。

 立民は共産党などと合同で5日に関係省庁からのヒアリングを実施する予定で、党内では「また共産党と接近したという批判を受ける」(若手)との声が出ている。

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3230173 0 政治 2022/08/05 05:00:00 2022/08/05 10:24:42 2022/08/05 10:24:42 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/08/20220804-OYT1I50281-T.jpg?type=thumbnail

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