選手層の薄さ、どう克服…ジョセフ氏が課題提起

今季の戦いを振り返る日本代表のジョセフヘッドコーチ(11月27日、東京都内で)

ラグビー日本代表は、今秋の強化試合とテストマッチ(代表チーム同士の公式戦)を1勝3敗で終えた。ジョセフ・ヘッドコーチは27日、東京都内で記者会見に臨み、「内容は成長している」と一定の評価を与えつつ、現状でニュージーランド(NZ)、イングランドといった世界トップ級と力の差があることを認め、開幕まで300日を切ったワールドカップ(W杯)日本大会に向けて多くの課題を挙げた。

最大の課題は選手層の薄さだ。代表経験の浅い選手を多く起用した24日のロシア戦は、大型FWのパワーを受け、前半リードを許した。指揮官は「重圧の中、正しい判断でプレーできる選手が30人いない」と指摘した。17日のアウェーでのイングランド戦の後半やロシア戦の前半に反則を連発したことなどから、試合の流れに応じて的確な戦い方を選択する判断力も、強化ポイントに掲げた。

一方、ジョセフ・ヘッドコーチは「トライを取る力はある」と、攻撃面の進化を評価した。3日のNZ戦では、6度目の対戦でいずれも最多となる5トライ、31得点をマークした。イングランド戦は、前半はスペースに素早くボールを運んで2トライを決め、「母国」を慌てさせた。

SH田中(パナソニック)も英国合宿最終日、「選手同士が互いの癖が分かるようになり、声を掛け合わなくてもトライを取れた場面があった」と連係面の熟成を強調していた。

今年の日本代表活動は終了し、来年1月に多くの代表メンバーが参加するスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズが始動。5月まではサンウルブズと日本代表候補合宿で強化を図り、6月からW杯へ向けた事前合宿に入る予定だ。

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